11日の日曜日の夕方、サンチャゴから岸辺を経由して、おなじく新宿で見ました。
『パパが遺した物語』
ふだんこういう傾向のはあんま見ないのだが、監督が”The Last Kiss” (2001)のひとだというので、なんとなく。
89年のNYで、作家のJake (Russell Crowe) は交通事故で妻を失ってから一人娘のKatieと二人暮らしになるのだが、事故の後遺症とかスランプとか不安とか意地悪金持ち義妹夫婦がKatieを養子に欲しいのでくれ、て言ってきたりとか頭痛のタネがわらわら出てきて、そういうなかで書いた新作は酷評されて、パパは更に孤立して苦悩してとってもかわいそうなの。
ていう話しと、そこから25年が経って成長したKatie (Amanda Seyfried)は大学院で心理学を学びながらソーシャルワーカーとして心を閉ざしてしまったLucy (Quvenzhané Wallis - “Annie”ね)の面倒をみたりしているのだが、あんまうまくいかなくて、恋愛のほうもぼんやりどんより、どうでもよくて行きずりの男とやっては離れ、みたいなのを繰り返していて、要はなんか愛が足りていなくて、特に求めているわけでもない、つまんないかんじなの。
というふうに、パパの報われないお話しと、そこから25年後の荒んだ娘のお話しが交互に絡みあうように進んでいって、それがパパの遺した”Fathers and Daughters”ていう物語に収斂していく、ていうええお話やなあ、なんだけど。
でもねKatie、物語なんてどうでもいいから、もうちょっとちゃんとしないと、パパは頭ぶつける洗面台が何台あっても足らなくなっちゃうよ。 幽霊になって出てくるよ。
ほんとはKatieが子供だった頃にパパがおっかない本を書いて、読んであげればよかったんだよ。
その本のタイトルは”Babadook”ていうの。 パパがあの声で読んであげたら効果てきめん、やばいことなんかやらなくなるよ。
もうちょっと泣けると思ったんだけどなー。
11.14.2015
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