4.30.2014

[film] Captain America: The Winter Soldier (2014)

19日、「残菊物語」のあと、レコード袋いっぱい抱えていたので一旦家に戻って荷物を置いてから六本木で見ました。3D。 ぜんぜんちがう世界の。

海賊に乗っ取られた船の救助ミッションに出かけたCaptainとBlack Widowだが、Black Widowが別な仕事みたいのをやってて、なんだろうなーと思っていると、そのオペレーションを仕掛けた側のNick Furyが襲われて、SHIELD上層部の陰謀らしきものがだんだん露わになって、更に敵側の刺客がブルックリンの頃からの幼馴染バッキーであるらしいことがわかって。

やがて明らかとなったあらゆるデータを解析してやばそうな芽とか可能性をもった人々を一瞬で殲滅する究極の安全保障 - Insight計画、それを阻止すべくSHIELDを二分した抗争が勃発するの。
組織の内部抗争のスケールとしては、はんぱない。 敵方に嫌いなやつがいたら喜んでぶっころす。

あとは、歴史の波に呑まれ、引き裂かれてしまった男同士の友情とか記憶とか、そういうのもある。
どっちも90台後半、どっちも改造人間、ていう哀しさとか。
かつて好きだった彼女はよぼよぼだし、ちょっと気になるおねえさんには彼がいるみたいだし、ずっとこのまま童貞で終わるのか、とか、もある。

Avengersシリーズのなかで、Captain Americaがいちばんどんくさい(だって95歳だよ)気がして、だからこのパート2も出来たこと自体ふうんだし、なんで?  だったのだが、なかなかおもしろかったかも。
お金持ちエリートの戦争ごっこになってしまったIron Manとか、結局のところ彼岸の神の争いでしかないThorとかと比べるといちばん現代社会とか戦後の歴史とか会社組織(上司Fury、同僚1Black Widow、同僚2Falcon、など)に近いお茶の間要素(SHIELDはTVシリーズになっているし)があれこれ散らばっていて、それがどうした? といえばその通り、なのだが、正義がどうこうより、官僚組織内のお仕事として悪いやつらをやっつける、そのへんがクールでよいの。 リビドーむんむんのSpider-Manよかわかりやすい行動原理。

アメリカの権力の中枢部にナチスの亡霊(のようなの)がくい込んでいた、ていうのはいかにもありそうなお話なのだが、でもそこでCaptain Americaか? Avengersなのか? ていうのはあるかも。 あと、あんなでっかい空飛ぶ戦艦3つも作っておいて誰もチェックしていないのか、とか。

今のアメリカのお話として、というよりは今の日本に当てはめたほうが断然リアルだよね。 現政権にはぜったいハイドラの残党みたいなのが残っていて(残っているだろ、あれとかあれとか)、そういうのを考えていくとCaptain Americaに相当するのって、やっぱしゴジラなんだろうな、とか。

アクションがなかなかかっこよい。 高速道路のどんぱちとか。 意外性はあんまないけど。
空を飛べない辛さ、みたいのもよりわかりやすく出ていた。 怖くないのか、とか、痛くないのか、とか。

どうでもいいけど、地下にあった70年代のコンプータールームみたいなやつ、USB起動はがんばればできるかもしれない、けど、あれだけのテープユニットがすぐに回りだすなんてありえないから。 電気入れてから軽く1時間はかかるから。 空調だっているから。



Bob Hoskins、亡くなってしまったのね。
ご冥福をお祈りします。

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