これも4月27日土曜日で、同じCurzonのBloomsburyで21時からの上映。ずっと雨で寒かったから屋内でいいの、ってふてくされてた。
みんながしってる(でもないのかしら?)”Life of Brian”の公開40周年記念で、リストアされた版も出てお祭りで、英国の結構いろんなところでリバイバル公開されている。
Monty Pythonは昔むかし音楽を中心に英国にどっぷり浸かって憧れていた時代、LDで出ていたコントのアンソロジーを少しづつ買って見ていって大好きになって、でもこれは英語、英国の英語をちゃんとわかるようにならなきゃだめだよね、と思って”Life of Brian”までには行きつかなかった。
その後、米国のコメディも好きになり、米国に行って暮らすことになったりしたので英国英語をマスターしよう、のシナリオからは大きく外れて、歳とってようやく英国に流れついて2年以上過ぎたけど英国の英語はとっても難しくて、でもそんなこと言っていたら死ぬまで見れなくなっちゃうので、この機会に見る。 とにかくあれこれすごく懐かしくて、ああこれこれ、だったし、すごくちゃんとした「作品」になっていたことに驚いたり。
Brian (Graham Chapman) はイエスが生まれたその隣で生まれて、東方の三賢人も間違えてごめん、とかやってて、彼が成長した紀元33年の頃、母親(Terry Jones)からあんたの父親はローマ人だからとか言われてがちょーんてなって、過激派集団"People's Front of Judea"に参加していろいろやるのだが計画はことごとく失敗して仲間はみんな死んじゃって、ローマ帝国から追われるはめになるのだが、追手をごまかすために預言者救世主のふりをしたらみんな適当に引っかかって、でもどうあがいても最後には絞首刑が待っていてあーあ、なのだがみんなで“Always Look on the Bright Side of Life”♪ ていうのを歌って幸せになるの。 ほらほらこれが宗教ってもんよ。
どうでもいい言い間違い聞き間違いがなげやりな横滑りを生んで、それが思わぬところで雪だるまになって暴走して雪崩を起こして全員をなぎ倒して気がつけば.. になっている。
最初から勘違いの大法螺をぶちかましてそのカウンターを返したら大爆発して焼け野原、ていう米国の豪快なノリとは違う、自分はぜったい正しいと信じて疑わない連中のこまこまきちきちどこまで行っても止まらないねずみ花火になって小爆発を繰り返し、最後にはなだれこむレミングの大壊滅が …とにかく楽しい。
ちょっと驚いたのがプロダクションとして、すごくきちんと作ってあって、このセットの上でそのままキリスト(教)のシリアスなドラマだってできちゃいそうな。もっとめちゃくちゃでいいかげんな設定かと思った。例えば最近のMr.Beanのとかすごく雑じゃない?
79年だし、当時のNew Waveのしょぼいノリかと思っていたらぶ厚い音でかっちり作ってあったのでびっくり、とか。
このノリが40年前には不謹慎だふざけるな、の大炎上を起こしたっていうのだから、わかんないものよね。わからない、というのは今おなじことをしたら許されるのかそうじゃないのか、とか、そのベースはどれくらい変わってきたのか悪くなっているのか(..たぶん..)、とか。 でも少なくとも、今でもじゅうぶん楽しくげらげら笑えるのだから古典、と言っていいのよね。
今のにっぽんの若者にこれ見せてもぽかーん、かもね。
このあとに”Endgame”で、元気だったらスキップしながら行くのだがもうへろへろでとにかく寒くて。
5.03.2019
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