連休だったのでアムステルダムとアントワープに行ってレンブラントの家とルーベンスの家に行って絵を見てきた。とかいろいろ溜まっているのだが、こっちから先に書く。
27日月曜日(祝日)の昼間、CurzonのSOHOで見ました。 Olivia Wildeさんの監督デビュー作。Executive ProducerとしてWill FerrellとAdam McKayが参加していて、衝撃的、と言ってよいくらいにおもしろいの。
Amy (Kaitlyn Dever)とMolly (Beanie Feldstein)は幼馴染でずっと一緒でハイスクールのシニアで卒業間近で、ふたり共(少しだけ悪ぶりたい)ガリ勉くんだったのでAmyはColumbiaに、MollyはYaleに進学が決まっているのだが、卒業前日にトイレで自分の悪口を聞いたMollyが連中を問いただしてみると、日頃バカな不良どもと蔑んでいた連中はみんなIvy Leagueの大学に進学を決めていて、大学行かない奴もGoogleに行くとか言っているので、Mollyは衝撃を受ける – あんな遊ぶことしか考えていないようなちゃらちゃらした連中があたし達と同じレベルの学校に行けるなんて → 一生懸命まじめに勉強してきたあたし達ってなんなの → 許せない/負けられない → あと一日しかないけどでっかいパーティやるぞ/行くぞおら! になる。
まずはおうちで卒業お祝いをしようと張り切っていたAmyの両親(Lisa Kudrow & Will Forte)を説得して、でもふたりはパーティをやっている連中の居場所も連絡先も知らなくて、でもその様子が動画で次々とUpされていくのが悔しくて、とりあえず連絡できるところに連絡してみたら学内一のビッチが現れたり、すべてがお芝居仕立てのすごいパーティに迷いこんだり、運転手頼んだら副業している校長(Jason Sudeikis)のだったり、ドラッグやって幻覚みたり(ここだけ人形アニメに切り替わる)あちこち彷徨って、ようやくメインと思われるパーティ会場にたどり着いてもAmy (ゲイであることをoutしている)の憧れの彼女といろいろあったり大ゲンカしたりで大変で、翌日の卒業式はどうなっちゃうのか。
とにかく真ん中のふたりのアクションも含めたやりとりとか掛け合いがスピーディで絶妙で、でもいちいちリベラルでフェミニズムしてておかしいったらなくて、そこに絡んだり乗っかったりしてくる連中もひとりひとりが強烈で負けていなくて、粒の立ったアンサンブルコメディとして申し分ないし。
卒業間近の女の子があぁーもう! って未来と全世界に叫ぶ映画というとまずはBeanie Feldsteinも出ている”Lady Bird” (2017)があるわけだが、あれはどちらかというとひとつの家族の物語で、こっちはほんとに学園モノ – まともなやつがちっとも出てこなくて、バディものでいうと”Superbad” (2007)とか、プロムの、最後の一夜の出来事でいうと昨年の”Blockers” (2018)とか、夜中にパーティを求めて彷徨うのだと”The Sitter” (2011)とか、いろいろ参照項は出てくるけど、そんなのいらないくらいにおもしろい。 底が抜けてておもしろいというより、底をなんとか維持しつつノリと勢いで駆け抜けて、でも彼女たちの笑い顔泣き顔がちゃんと彼女たちの像として残るの。
このまま数年後に続編とかできたらすばらしいと想う。
編集はざっくり雑なかんじもするのだが、ストップモーションとか人形アニメへの切り替わりとか勢いで見せて転がしていくようで、Dan the Automatorの(サントラというより)バックトラックが緩急自在のうねりを作ってかっこいい。”The Bling Ring” (2013)にこのノリがあったらなー、とか。
パーティでのAmyのカラオケ("You Oughta Know”を絶叫)とプールのシーンは特に素敵で、あのシーンだけは別の映画のように浮かんできたりもする。
それにしても、Lake Bell - Greta Gerwig - Olivia Wildeって並べるとみんなすごいなー。
次は”Gloria Bell” だわ。
5.28.2019
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