3.12.2019

[film] Captain Marvel (2019)

9日、土曜日の朝9時にBFI IMAXで見ました。こんなの当然初日に見るよね、だったのだが8日のは気付いたときにはぱんぱんで。 International Women’s Dayのリリースは極めて当ったり前のよいことで、それに乗れないどっかの国ってさ …

冒頭のMarvelのロゴシークエンスが「ありがとうスタン」なのは当然よね。

どっかの宇宙のどっかの星の軍の小隊みたいなとこに属しているVers (Brie Larson)がそこの隊長らしいJude Lawに訓練を受けて、更にそこのでっかいAIみたいのから感情をコントロールせよ、とか説教されて、でもとりあえず敵をやっつけるミッションについたのだが、逆に引っかけられて捕まって無理やり記憶の一部をほじくられながらも逃げだしたら地球って星の1995年のLA の Blockbuster(ていうビデオ屋チェーンがあったのよ、子供たち)の天井を突き破って落っこちる。(でもしなない)

そこから先は姿を自在に変えながら襲ってくる追手をかわしつつ、そこにいてぶつかったS.H.I.E.L.D.のNick Fury (Samuel L. Jackson)とPhil Coulson (Clark Gregg)の助けも借りながら、自分たらひょっとしてこの土地に縁があるみたいだけど、それってなに?自分はだれ? を追っていくJason Bourneモノ、でもあるの。

このひとが地球人が変態したウルトラマン型なのか宇宙人が擬態したウルトラセブン型なのかは気になるところだったが、とにかくかつては空軍の飛行機乗りでAnnette Bening - 彼女はVersの悪夢のなかにいつも出てくる – が主導するプロジェクトに参画していたことを知って。

宇宙スケールの自分探しの旅と、宇宙難民の話と侵略勢力の話と、自分がどこに属しているのかによって敵味方も変わってくるのと、外宇宙からのアタックをまだ想定していなかった地球の話が、じゅうぶんに平和だった95年のLAの上でごたごた絡みあいながら展開していく。 攻める方も攻められる方も、どっちがどっちのなんなのかわかっていない状態なので最初の方のバトルはやや締まりのわるいかんじで、でもそれらが「わたしの名前はCarol」と彼女のまんなかで覚醒して発火した途端に弾みがついてパスが回りだすのが心地よい。 けど、ほんとはここのとこ、もっともっと鳥肌たてさせることできたと思うのよ。

95年のアメリカなので、BlockbusterもRadio Shackもオフィスの文房具もPager(ポケベル)も、当時のインターネットやWindowsの画面とかそのトロさ(みんな吹いてた)とか、懐かしいのだらけだったが、わかんなかったらパパママに聞こう、でいいのかな。
セット以上に来るのが音楽で、90年代中期(日本ではサブカルに向かっていった頃ね)の王道のがわんさか流れてくるのでたまんない。個々の選曲にもおそらく意味があって、どれも当時のテーマだった自分とかあなた探しに近いとこのやつばかりで、だからNINはTシャツは出てくるけど曲は流れないのではないか、と(Nirvanaは流れる)。 あと、ボードにPJ Harveyの”Rid of Me”のポスターが貼ってあったけど、95年だとちょっと遅いの。全米ツアーがあったのは93年で、NY公演の前座はRadioheadだった(とか、そういうのはいくらでも湧いてくる)。 90’sのあれこれもこんなようなノスタルジアと共に綴られるようになったんだねえ、とか。

で、この地点から次のAvengers(来月!)までの約25年間、あんたいったいどこでなにしてたん? はあるにせよ、Captain Marvel(この映画のなかで彼女がそう呼ばれることはない)の生誕・降臨のお話しはこれでよしとしよう。 看過できないと思われるのは – 既にあちこちで報告されているように – 彼女がどれだけ暴れてそれがAvengers立ち上げのきっかけになったとしても、あの茶トラ猫にぜんぶ持っていかれているのでは、ということで、そもそもあれはネコなのかタコなのかはっきりしろ、とか。 地球を存亡の危機に落としこんだ青光りする例の石を毛玉みたいにげーげーしているあの猫(?)はなんなのか。 そのうちこいつで1本できることを強く望む。”Goose” ...

しかし、Brie Larsonさんが猫アレルギーって、笑っちゃいけないけど、なんとも..

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