3.06.2019

[film] The Mad Miss Manton (1938)

2日の土曜日の晩、BFIのBarbara Stanwyck特集で見ました。 止まらないおもしろさ。

NYのPark Avenue界隈のパーティガール - Melsa Manton (Barbara Stanwyck)が午前3時にパーティ帰りの恰好で犬の散歩をしていると売りに出ている空き家から車で出ていく男を見かけ、なんだろって中に入ってみると男の死体があったのでパニック起こして警察を呼ぶのだが、警察が踏みこんでみると死体は消えていた.. Melsaとその仲間のパーティガール達はそもそも連中に評判よくなかったので警察はただの悪ふざけとして処理して、新聞記者のPeter (Henry Fonda)もそれに乗って悪意たっぷりのいじわる記事を書く。

それであったま来たのがMelsaとその周りの7人のガールズで、それなら自分達で突きとめたるわって、いろいろ気になるところを嗅ぎまわっていくと、狙われたりきな臭いことが起こってきたのでほうら、ってなったところですっとこ刑事(Sam Levene)とかPeterもようやく動きだす。 で、そうやってケンカしたり追い回して逃げたり隠れたりしていくうちにMelsa とPeterは恋におちて..

謎解きミステリーとしてはそんなでもない(工事中の地下鉄駅を使うのはおもしろい)けど、どたばたスクリューボール・コメディとしてはとってもおもしろくて、特にMelsaと仲間たちのかしましさと、この後の”Tha Lady Eve” (1941) でびりびりの水面下SMバトルを繰り広げることになるBarbara StanwyckとHenry Fondaの顔合わせ第一弾で、ここでのHenry Fondaはまだ偉そうにつんけんしていて、Barbara Stanwyckはこいつはカモとしてどんなもんかな .. って様子を伺っているかんじだけど、そういうのも含めていろいろたまんないの。

きらきらゴージャスでパーティでは無敵なのにちょっと謎解きに首突っ込んだら男どもに叩かれてくそーって奮起するあたり、とっても古いようで新しくて、誰かリメイクしないかしらん。

Annie Oakley (1935)

2日の土曜日の午後、↑の一つ前に見ました。これもBarbara Stanwyck特集で、邦題は『愛の弾丸』。 宣伝コピーは「ウズラもオトコも百発百中よ!」(なんて)
彼女にとっては初めての西部劇なのだそう。

うずら撃ちの名手Annie Oakley (Barbara Stanwyck)がいて、どさまわり興行のBuffalo Bill's Wild West Showでやってきた拳銃使いToby Walker (Preston Foster)と張り合って、コンビでツアーしているうちに恋におちて、でもやがてTobyは目が悪くなってしまい。

男女組の銃使いコンビというと『拳銃魔』が有名だけどあの息詰まる重苦しさとは正反対の軽さ明るさに溢れてて、見終えた後の爽やかさったらないの。ラストの射的場のシーンなんてたまんないの。

ありがちなお色気ウェスタンみたいになっていないのは当然としても、マテリアル都会娘も純朴田舎娘もなんでもござれって、ありえないわ。 なんなのこのひと。

Annie Oakleyって実在した女性 (1860 – 1926)で”Annie Get Your Gun”のAnnieって彼女のことなのね、とか今頃知る。  今Annieを演じるとしたら誰ができるだろうか?

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