15日、日曜日の夕方、”Incredibles 2”のあとに、BFIで見ました。これも家族のお話。ぜんぜんちがうかんじだけど。
監督はこれが長編デビュー作となるDeborah Haywoodさん。
Lyn (Joanna Scanlan)とIona (Lily Newmark)の母娘がいて、ふたりがどこかから越してきておうちをセットアップして、Ionaは学校に通い始める。 Ionaは三つ編みおさげで大きな目をしたひょろひょろさんで、Lynはずんぐりころころでそれしか着るものがないのかいつもすごく変な組合せの服を着てて、ふたりは引っ越し後におうちを目一杯のお気に入りで飾って楽しそうで、寝るときは姉妹のように一緒に横になって仲良しで、貧しいけど幸せそうに見える。
Ionaの新しい学校では、当然のように「変なのが入ってきたぞからかってやれ」の視線と共に偉そうなぎんぎんの女子3人組が声を掛けてきて、Ionaも負けたくないから背伸びしてつるんでみたり化粧してみたり、気になる男子も現れたりでデートみたいなことしてみたり、Lynはそういうのいちいち気になるけど自分は自分で近所付き合いでいろいろあるし、自分が関わったらいけないって我慢しているといつの間にかどうすることもできないようないじめの壁みたいのができあがっていて、家でパーティされてLynの大切なインコを潰されて部屋の飾り物とかぐしゃぐしゃにされたり変な写真を回覧されたりしていて、ひどいったらなくて、最後にどうしようもなくなったLynがとった行動は ...
母娘の強い絆があって、でも娘も成長していくものだからいずれその絆は解けることはわかっていて、でもその娘の行末がブロックされたり疎外されたりしていることがわかったとき、針刺しというのか針山というのか、無口で無力な母親は娘のためにどんなことをしてしまうものなのか。
Lynの恰好や挙動が奇妙で変だったりするので、いちおうダーク・コメディのように紹介されているのだが、ものすごく暗い、残酷な童話のようでもあって、これで笑えるとしたらすごいし、これを英国風なんとかて呼ぶのだとしたらやっぱどっちみちすごいわ英国、って。こんな話、そこらの現実にじゅうぶんありそうかもってところも含めて。
あくまで個人の印象なので適当に流してほしいのだが、英国の人ってものすごく粗暴でいいかげんで(他者のことなんて)何も考えていないような人と、そこまでしなくていいのに、っていうくらい暖かく面倒みないと気がすまないよい人が両極端でいて、その振れ幅がえらく大きい気がしてて、その両方の像にうまくはまってくるかんじはした。それがどうした、だけど。
BBCで毎週土曜の朝に”Saturday Kitchen Live”ていう料理番組をやってて(オムレツ対決とかあるの)見たりしているのだが、こないだこれにLyn役のJoanna Scanlanさんがゲストで出ていて、この映画を自分のご近所さんに見せたら、とても喜んでくれて評判よかったって。そうか喜んで見てくれるんだなあ、って。
7.30.2018
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