7.26.2018

[film] Mamma Mia! Here We Go Again (2018)

23日の月曜日の晩、Picturehouse Centralで見ました。公開から3日後ぐらい経って。

とにかくすばらしくおもしろくて楽しかった。夏のファミリー映画としてこんなパーフェクトなの、そうないのではないかしら。

前作がブロードウェイミュージカルからの翻案で、中高年向けの懐メロ懐古大会だったのに対して、79年と現在をスイッチしながら夢を追っかけるふたりの女の子と彼女たちを囲むでっかいファミリーサークルの物語になっている。(もうちょっとだけ恋愛要素があっても、と少し思ったけどファミリーのお話しなのだからいいのか)

Sophie (Amanda Seyfried)はママDonna (Meryl Streep) - 1年前に亡くなっている - の夢でもあった島のホテルのオープンに向けてがんばっているのだがSky (Dominic Cooper)につれなくされたり嵐でぐしゃぐしゃにされたりで挫けそうになって、こんなときママならどうしたかしら.. ていうところで79年の英国Oxfordに飛んで、大学の卒業式ではしゃぐYoung Donna (Lily James)とThe Dynamos の2人とか卒業旅行で出会うことになるYoungなHarryとSamとBill(ごめん、最後まで誰が誰やらほぼ見分けつかなかった)とのこととか、旅の果てにギリシャの島と出会うとか、これらとこちら側のSophieの踏んばりとオープンに向けてわいわい集まってくる仲間たちが繋ぎ目なしに切り替わっていって、この繋ぎ目なく往ったり来たりするふたつの時代を繋いでいるのが最強のABBAの音楽で、問答無用に万能すぎてひれ伏すしかない。

それってどんな辛いときでも歌と音楽だけはあって、歌を歌えばみんなが寄ってきて一緒に歌って踊ってくれるから、というそれだけのことなんだけど、それがどんなふうに起こってどれだけすごくてすばらしいことなのか、これを見ると十分納得できてしまう。最後は死者まで還ってくる盆踊りになっちゃうし。
それこそがみんなが知っているABBAの音楽のコアで、 世界遺産みたいなもんなのだと思った。ちょうど舞台はギリシャだし。

そして、その万能の風すら軽く吹き飛ばしてひとりでさらって行っちゃうのがいきなり(でもないか、くるぞくるぞ、って)登場するグランマのCherで、ストーリーからも画面からも数センチ浮き上がってしまう独特の存在感(シルエットなんて山姥)なのに、とにかくファミリーの、生態系の頂点にいて揺るがない。 まあABBAにキャリアも含めて正面から立ち向かうことができるポップスターなんて彼女くらいしかいないのだろうし。

でもFernando (Andy Garcia) がいるからって、正面から”Fernando”やっちゃうのか ... って。

Meryl Streepの若い頃として、Lily Jamesさんは元気いっぱいで申し分ない。70年代のMeryl Streepって、つーんとしているかんじだったけど、これはこれですんなり繋がるかんじ。

次作はグランマの青春時代ということで、60年代の西海岸に飛んでほしいかも。(まだABBAいないか..)

SouthbankでやってるABBAのExhibition、行けばよかったかな、もう無理かな。

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