9日、土曜日の晩、Barbicanで見ました。その前に“Ishmael’s Ghosts”を見て、Bishopsgate Instituteに寄ったり、いろいろあった。
この日の晩は、The Theのバイオグラフィー”Long Shadows, High Hopes: the Life and Times of Matt Johnson and THE THE”の刊行記念イベントがあって、ついでに初版特装本の販売とサイン会があるというのでなんも考えずに速攻でチケット取っておいたら見事に被っていることが前日にわかってあらら、だった(最近ほんとこんなのばっかし)。 このイベントの開始は19:30、ライブは20:00、ふたつの会場間の距離はだいたい30分。ライブの方は前座があるかもだし、20:00ていうのがドアオープンなのかライブ開始なのかでも違ってくるのでBarbicanに問い合わせたら、ドアは19:30、ライブは20:00開始、前座なし、とのことでうううむ → じぶんのばーか、になった。
でもそれでも、本だけでも欲しいから(サインは昨年”The Inertia Variations”のときに貰ったから諦め)、とにかくThe Theイベントの会場であるBishopsgate Instituteに行って中に入り、売りものの本を並べようとしている女性に本だけ先に購入できないものでしょうか?と聞いてみたら、当たり前のようにイベントのトークが終わってからね、と返され、でもどうしても終わる前に抜けなきゃならなくなって(別のライブが、とは言えない)… としょんぼりしたら、少し考えてからあなただけね、ってこっそり売ってくれた。 ありがとうおねえさん!
で、Matt Johnsonトークの方は19:30を過ぎても始まりそうになかったので諦めてBarbicanに向かうことにしたのだが、地下鉄は週末のごたごたで死んでいる(いつものこと)らしく、バスに乗りこんだらそいつが突然迂回を始めてどこ行くんだよおい? になり(割とあること)、しょうがないので歩けそうな地点まできたところで降りて小走りを始めたら途中の道路を閉鎖して自転車サーキットみたいのができてて、わあわあレースやってる。しかも自転車がびゅんびゅんひっきりなしに走っているので渡りも含めて完全閉鎖で、反対側に渡るのにぐるーっと遠回りしなきゃいけなくて、おまけに小雨まで降ってきたのではんぶん泣きながらBarbicanに走りこんだのが20:02、座って3分で客電がおちた。
今回の目玉は30年ぶりの再結成というのと、“The Clock Comes Down The Stairs” (1985)の全曲披露、のふたつがあって、ライブを見るのも聴くのも初めてなのでいろいろ感慨深い。
85年に“The Clock Comes Down The Stairs”が出たときって、まだCDもなかったので試聴なんてそうできないし、ネオアコだギタポだなんてカテゴリーもなかったし(せいぜい英国のどことかアイルランドとか)、輸入盤のレビューなんてないし、そういうの話す友だちなんていないし、こういう半端なバンドについてはレコード屋でジャケット眺めたりせいぜい顔写真みたりして決めるしかなくて、結局はおうちで針落として泣くか笑うかしかなかった。 で、これは当たりだったよねえ、くらい。
あとでSean O'Haganがthe High Llamas経由で出てきたときも、彼がMicrodisneyだったのを知ったのは結構後だった記憶とか、そんなもんなの。
最初にCathal Coughlanがバンドの歴史を一気にざーっと喋って、これからやるのは“The Clock Comes Down The Stairs”だからね、と言って”Horse Overboard”のぶーかぶーかっていうキーボードが鳴りだして、あのジャケットの線路の上から電車が走りだす(気がした)。
80年代のライブを知っているわけではないので、上手くなった下手になったは言えないし、始めのほうで出だしをとちったりバランスが悪かったりはあったものの、極めて今っぽい音として鳴っていた。つまり85年当時にそう聴こえたような、たんに爽やかだったり切なかったりするだけでない、徒労感とか後悔とか(.. 30年)も含めた冷やかでダークなトーンを纏って聴こえてくるのだった。全曲が終わったあとは旧レパートリーから8曲くらい流していったのだが、段々に調子も勢いもあがっていって、アンコールの2曲のテンションときたらとてつもなくて、最後なんてThe Four Seasonsの”The Night”を(The Pulpもカバーしていたねえ)。
”The night begins to turn your head around” って歌うんだよ。 また始まるってことなのね。
終わってからメンバーのサイン会もあるようだったが走り回ってへろへろだったので帰ることにした。
そしたらまだ自転車サーキットやっていて遠回りさせられたのでふざけんじゃねえよ、って。
The Theの特装本、まだぱらぱらだけどなんかすごい。 函入りでナンバーは25/500 でした。
そして、あしたからいよいよMeltdownが始まるのでメルトダウンします。
6.14.2018
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