7.13.2017

[music] Warpaint

ところで手前の土曜日・日曜日の日付がちがってた。 変だとおもった。
10日の月曜日の晩、もういっこの野外ライブに行った。

会場のSomerset Houseは、もともとは何のための建物か知らんが、ファッション系のセンスのよい展示をしていたりするのと、印象派のゆーめー作品の所蔵で知られるCourtauld Galleryはここにあるの。 で、ここの中庭のスペース、冬はスケートリンクをやっていたりして、夏はこういうライブのシリーズと、8月になるとフィルム上映をやったりする。(”Donnie Darko” と “The Omen”の二本立てがある)

ライブシリーズは先週くらいから始まって、他には日替わりでNorah JonesとかGoldfrappとかFoster the Peopleとか。

サイズは結構ちいさい - Summerstageよか小さくて、見易いし、会社帰りぎわにふらりと寄る、てのをやりやすいかも。

Warpaintは2014年2月のHostessで見て惚れて、なんてクールでかっこいいんだ、と、自分のなかではLuscious Jackson以来のクールネスを湛えたバンド、なので単独で改めてちゃんと見たくて。

前座はYak、ていうWolverhamptonの3人組で、ほんとごめんなさいなのだが頭んなかでYuckと間違って変換してて、Yuckみたいなー、て無邪気に行ったらYakだったと。 でもやけっぱちで叩きつけるガレージの勢いはなかなかで、おおー、と唸っていたら20分を過ぎたあたりでギターの子がなんかが気に触ったらしく途中で投げて帰っちゃった。 よい音だったのにな。

Warpaintは割と肌寒くなってきた9時 - でもまだ明るい - からで、最初の"Heads Up"からばりばりどかどかと気持ちよい。
改めて不思議だと思ったのは、特にキャッチ—だったりクセになるようなメロやリフがあるわけでもない、披露された新曲もよりアブストラクトで複雑になっているのに、音の粒は調和せずに不機嫌に漂うのに、おもしろく聴かせてしまう。 こういう(ってどういう?)バンドってある時期になるとなにを演ってもかっこよく聴こえてしまうことがあるものだが、そんな状態と勢いがいまの彼女たちにはあるのではないか。 左の奥にドラムスのStella Mozgawaがいて、右の奥にベースのJenny Lee Lindberg がいて、真ん中のふたりはちょこちょこ動きまわっていて、見ていた角度から右側が見えなかったりしたのだが、たまにベースが真ん中に寄って4人が固まると、途端に音に色がついて弾けだしたり。

ドラムスのStellaさんがすばらしいの。 自分にとってはJanet Weissさん、Kate Schellenbachさん、Carla Azarさんに連なる凄腕さんだと思った。 特におわりの方の"Intro"のドラムスなんて臭い言い方だが稲妻としか言いようがない垂直な楔で、そこからラストまではドラムス中心になにもかもバウンドしていた。 本編ラストの"Love it to Die"のエンディング、小刻みパンキッシュに弾けまくって終わるところも素敵だったなー。

去らずにそのまま続けたアンコールは"New Song"〜"Disco//Very"で、お祭り、盆踊り状態になった。
でもみんなで輪になって束になって踊る、じゃないの。ひとりでふてくされて地面を蹴っ飛ばしながら踊るかんじ。 なんでこんなので踊ってるんだろ、てなりながら。

物販コーナーでWarpaint+Robin Laananenの写真集”US / Then”を売ってた。
Warpaintのツアーマネージャーで写真家でもあるRobin Laananenさんが7年間の各国各地へのツアー中のオン/オフ時の彼女たちの姿を撮りためて纏めたもの。 これがすごくよくてさあ、見本みて買ってしまった(サイン入りが£50、なしが£35)。 被写体としてもすてきったらないの。 7inchも付いてるし。 2011年の苗場とかもあるよ。

内容はここに少しだけ。

https://www.theguardian.com/music/gallery/2017/jul/07/warpaint-band-music-world-tour-robin-laananen-in-pictures

ここで買えるよ。

http://setantabooks.co.uk/warpaint/

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