絵画・アート関係のが溜まってしまったので、時系列でまとめて書いておく。
6/17
Michelangelo & Sebastiano
National Galleryの展示。 平面でも立体でも、なんかものすげえな、これにRaphaelとかも絡んでくるんだからお手上げだよね。
そうかこれがルネサンスてことなのよね(今更ながら)、と、そういうわかりやすい、悪く言えば大味なやつだった。
いま日本の三菱一号館美術館でやってる『レオナルド×ミケランジェロ展』に、ここで展示されていたミケランジェロの『十字架を持つキリスト』が行っているのね。
Rubens and Rembrandt
同じNational Galleryの無料の展示。 Rubensはアントワープの、Rembrandtはアムステルダムの巨匠である、と。
地味めの肖像画がそれぞれ並んでいて、もちろんよいのだけどなんか、女性を描いているやつはどちらもぜんぜんやる気なさそうだよね。
6/30
Cranach - Meister Marke Moderne
6月30日にデュッセルドルフに日帰り出張にいって、飛行機はこっちの都合に合わせて飛んでくれるわけではないので打合せまで2時間くらい時間が空いた。こっちはひとりしかいない。
そうなったら美術館しかなくて、でもよく調べてなかったので、空港についてからざっと見てMuseum Kunstpalastにして、行ってみたらやっていたのがこれ。
クラーナハは昨年の国立西洋美術館のも見ていて、これと同じテーマの記念展(でも500年とか明確には言ってなかった)のようだったが、内容は結構違っていた。同じのももちろんあるのだが、やはり地元だからか、ここ所蔵のとStädel Museumから相当数来ていて、それらがドイツ・ローカルのぐろぐろした奇怪さとかあの目線/口元の不穏さをより一層際立たせていて、うううぞくぞくする、絵が多い。
制作の工程に踏みこんだコーナーもあって、カンバスの木枠はどこの森の樹を使ってどうやって作ったか、とか絵の具の作り方とか、工房の様子とか。
あと、”Moderne”のコーナーは日本の展示のと被るのもあったが、これも地元だよなー、Otto Dix, Katerina Belkina, Ernst Ludwig Kirchnerとか、ドイツ特有の臭気みたいのがぷんぷん。
常設のほうも見なきゃ、とModernのところを見始めたら暇そうな係員のおじさんに手招きされて捕まれて、おまえの見たいのはこれじゃろう、みたいに裏通路からRubensの部屋(?)、に放りこまれて、いやあの、Modernのが... と思ったのだが、そこにはばかでっかい"Assumption of the Virgin" - 「聖母被昇天」 (1616-18) とか"Venus and Adonis"- 「ヴィーナスとアドニス」 (1610)があって、ありがたやありがたや、と跪いて拝んだのだったが、でもModernも見たかったよう…
もういっこの棟のほうは全く見れなかったし、また来なきゃ。
7/2
Wayne Thiebaud 1962 to 2017
White CubeていうFortnum & Masonの裏手くらいにあるGalleryでやっていたやつ。点数は少なかったけど彼の描くケーキとかお菓子の絵の砂糖が半溶けになったようなかんじが大好きなので、涎たらしながら見る。
Dreamers Awake
同じ午後、同じWhite Cubeの東のほう(こっちのがでっかい)でやってた展示。
シュルレアリスムに影響を受けた女性アーティストのみの作品を集めたやつで、これだけ聞くとどろどろしたかんじになっちゃうかと思いきや、どれもクールでかっこよいこと。 シュルレアリスム - 超現実主義 - ここからもう即物的に子宮だの男根だのにいっちゃうのではなく、観念的にジェンダーミックス or デフラグみたいなとこにいっちゃうのでもない。 超現実の夢の世界に誘うのではなく、いったん向こう側に行った"Dreamers"が目覚め、立ちあがって淡々と女性「性」みたいのを食事を並べるみたいに、お片付けをするみたいに「おらよ」って感じで並べていく。 意図的なのだろうが、壁にはアーティスト名も作品名もなくて、手元の紙リストを見るしかないのだが、さほど気にならない(見ちゃうけどね)。 あとは壁に並べられたいろんな言葉 - "I warn you, I refuse to be an object" - Leonora Carrington - もいちいちかっこいい。
http://whitecube.com/exhibitions/dreamers_awake_bermondsey_2017/
オブジェから彫刻から絵から写真まで、Louise Bourgeois, Kiki Smith, Lee Miller, Leonor Finiといった有名どこから、個人的には70年代のJo Ann CallisやFrancesca Woodmanがすばらしくよかった。
タイトルだけだと”It’s The Buzz, Cock!” とかLaurie Simmons - “Magnum Opus II (the Bye-Bye)”とか、日本の作家だと樫木知子とか。
カタログ£25はとってもお得なかんじ。
Fahrelnissa Zeid
同じ日、White Cubeから更にTate Modernに移動して、トルコの女性画家Fahrelnissa Zeid (1901 - 1991)のレトロスペクティブを見る。
40〜50年代のバカでかい万華鏡絵画は圧巻で、でも、20年代のパリで学んで、どこからどうしてこんなふうになっちゃったんだろ? なかんじはあった。 抽象、てそういうものなのだろうが、極めて独自の進化を遂げたなにか、みたいな。
ここで一旦切る。
7.24.2017
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