5.24.2017

[film] Snatched (2017)

21日の日曜日の夕方、”Colossal”のあと、なんも考えなくてもへらへら笑える、さらなるバカを求めてLeicester Squareで見ました。

Amy Schumer、Goldie Hawnが出てて、監督がJonathan Levineで、製作にPaul Feigがいるんだからぜったい見ないわけにはいかない。 夕方の回は小さい部屋だったけど売り切れてたし。ほうら。

いつものようにEmily (Amy Schumer)は不良でしょうもなくて勤めている婦人服売り場もクビになって、恋人といく予定だったエクアドルへのバケーションも彼にフラれておじゃんになりかけで、でもチケットがリファンド不可、だったのでおうちで猫と兄Jeffrey(Ike Barinholtz)の世話ばっかりで引きこもりのような生活をしているママ(Goldie Hawn)を無理やり外にひっぱりだして、一緒にバケーションに出かける。

エクアドルはなんでも揃った滞在型のリゾートで、声をかけてきたイケメンにふらふらくっついてすこし山奥のほうにアドベンチャー気分で車で行ってみたら、やっぱり車をぶつけられて山賊みたいのに囚われてどうしよう、ていう母娘のアドベンチャー活劇なの。

なんとかおうちに電話してみると、マザコンでやはり引きこもり気味の兄はパニック起こしてワシントンD.C.に電話してそこの担当とえげつないやりとり合戦を始めるし、ホテル従業員の変なふたり組(Wanda Sykes & Joan Cusack)も動きだすし、なんといっても黙っているだけの母娘ではないので、それぞれが脱出・救出に向けて勝手に動いて収拾がつかなくなって、決着なんてなくてもいいや、くらいにはなる。

というようなどたばたじたばたはあるものの、これはスマホを放すことができなくて承認欲求の塊になってしまった娘とそんな子供達の世話に忙殺されてきた母親との戦いと和解のお話でもあって、ふたりがまじで喧嘩するシーンは、他のどんな場面より迫力があって切なくて、母の日映画、でもあるなー。

他方でEmilyの腹に入ってしまったサナダムシを生肉でおびきよせて口から引っ張りだすとか、ありえないシーンもたっぷりで、たまんないの。
ありえないでいうと、Goldie Hawnの娘がAmy Schumerでよいのか問題もあるのだが、この映画のなかではびっくりするくらい二人の母娘ははまっていてよいの。
Amy Schumerさんの演技って、改めてぐにゃぐにゃでふにゃふにゃで、明らかに従来の意味での「演技」ていうなにかとは違う気がするのだが、目を離すことができない。

あとは、救出に向かうホテル従業員 - 一言も喋らずに忍者のような動きで周囲を圧倒するJoan Cusackなんだが、この映画で唯一不満が残るとしたら彼女の見せ場をもっと、もっとJoan Cusackを !  ていうことに尽きる。

こーんなにおもしろいのに、どうせ日本ではDVDスルーか、“Trainwreck” (2015)みたいに1年以上経ってゴミみたいな邦題つけられてリリースされるんだろう。 別にいいもん。🖕

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