12日、金曜日の夕方にモスクワから戻ってきました。
ロンドンから飛行機で3時間半くらい、時差は2時間。 DenverとNYくらいのかんじかしら。
遠くから来た、と思っていたのだが、ハバロフスクからやって来たひとなんか8時間だって。同じ国内の移動(飛行機だよ)で8時間…
行くとき、ロシア関係の音楽なんかないか、てiPodをぐるぐるしていたのだが、Orange Juiceの”Moscow”くらいしかなかった...
降りてみると夕方とはいえ気温は4℃で、空港の外に出た途端、タクシーの運転手とその客ががちで互いの顔面に拳がくいこむような殴り合いをしていて、そのすぐ脇を平気な顔でさっさか通り抜ける我々の運転手さん..
目に入ってくる文字は全くわからなくて、どの看板とかサインとかなにを見てもロシア構成主義!とか、そういうふうに見てしまうし、耳に入ってくる言葉は全て - これはほんとによくないことだと改めて思ったのだが、ハリウッド映画のなかで爆薬を仕掛けたり闇に潜んだりする人たちが喋っている言葉 - たいてい字幕はない - に聞こえてしまう。 要するに全てがファンタジーの世界にいるようなかんじで過ごしていた。仕事で行ったんだから間違えるな。
2日目の晩は日本/韓国系の居酒屋で懇親会、と聞いていたので初日くらいはロシアご飯が食べたいんだから(ふん)、と自分で探して勝手に予約してここの2階のThe Library Roomていうとこにいった。 付きあわせてしまった会社のひとには悪いことをしたかも。
https://cafe-pushkin.ru/en/
なんで本がいっぱいあるところで食事をすると落ち着くのかしら? どっちもおいしいと天上に昇れるくらいに嬉しくなって満ち足りてお腹いっぱいになって、もっともっと食べたくなるからよ。
そこに音楽が流れていたりすると更に言うことなくて、快適快調に喉の奥に流しこんでくれる。(ここ、ハープとフルートの生演奏が入っていた)
なので、このフロアではロシア人になったことにして、ニシン食べてピロシキ食べてピクルス食べてボルシチ食べてチョウザメ食べて、デザートにアイスクリームケーキ食べた。 お腹もロシア人並みにとってもふくれた。 お料理のほんもの認定とかまったく興味ないけど、ニシンやピクルスやボルシチの酸味もチョウザメのスモークの芳味も、どれもここ!て唸るしかない決まり具合で、やっぱしほんものだからこんなにおいしいのよね、て思った。
二日目の居酒屋も日本食ではなくて韓国焼肉のほうに寄ってくれたのでありがたかった。悪くなかったし。 一生使うことがないであろうウォッカのちゃんとした飲み方、というのを教えてもらった。20代の頃は毎日1リットル飲んでたんだ、って。 べつにいいけどさあー。(省略)
あとはとにかく寒かった。 起きると2℃とかで、昼の会議中、窓の外で雪が舞っていたのに呆れて、夜中にはうっすら積もるくらいの横殴りで降り注ぐのには笑うしかなかった。 5月の雪はさすがにあんまないらしいのだが。
帰るときになって素晴らしく晴れて5月の緑としか言いようのない輝きを帰りの車の窓から覗くことができた。春があんなだとしたら、あんななのだからひとは厳しい冬に耐えることができるんだわ、って(演歌調)。
それにしても運転はめちゃくちゃ雑で荒っぽくて、ふだんからワイルドスピードだねえ、って思った。生活するのは大変そうだねえ。
街でSystem Of A Downのライブのポスターみつけた。
あと、どうでもいいのだがインスタのフォロワー数がモスクワの写真をのっけた途端に倍に増えて(これまでだいたい20前後で、それでよかったの)なんか地雷踏んでしまったのかも、とかすこし怯えている。
きっとそのうち、早朝の公園でウラジミールみたいに葬られちゃうんだわ。
行きと帰りで見た映画いっぽんづつ。 行きはなぜかアップグレードしてくれたので大きい画面だったけど、帰りはエコノミーの小さい画面で音もちいさなイアフォンだったので字幕出してみてた。
War Dogs (2016)
アフガン戦争時、ふたりのごろつきの若者がペンタゴンとの間で兵器調達の契約を取りつけてぼろ儲けしていた実話を映画化したもの。 マイアミでマッサージ師をしながら老人向けの寝具を売っていたDavid (Miles Teller)が中学の同級生だったEfraim (Jonah Hill)と再会して誘われるままに兵器ビジネスの世界に足を踏み入れ、ブッシュ政権下のめちゃくちゃもあって危ない目にあいながらも橋を渡っていく。
監督は”The Hangover”シリーズのTodd Phillipsで、基本はぶっとんだ野郎共が目を疑うような狼藉をやらかしちゃって、でもこれは現実なんだなんとかしろ、てじたばた奮闘する姿と、彼らの反対側には必ず真面目で彼らを信じて見ている家族とかがいる、その構図はおんなじで、でも実話なのでその辺の自由度はあんまない。けど実話なんだねえこれ、ていう驚きは確かにある。
Jonah Hillは”The Wolf of Wall Street” (2013)のWolfに続いて、こんどはDogで犬みたいに嗅ぎまくって吠えまくってすごいなー、だった。
Split (2016)
帰りの便で見たやつ。 日本でも公開始まったみたいね。
3人の女の子が突然連れ去られてどこかに監禁されてしまうのだが、相手の男(James McAvoy)は多重人格者のようで現れるたびに人格も服装も違っていて、なんなのこれ? ていうのと最後に彼と対峙することになるCasey (Anya Taylor-Joy)の話と、彼のことをケアしている精神科医との話と、いろいろ錯綜しながら解放と謎(なんでこんなことに?)解きが進んでいくのだが、最後の人格として現れる”The Beast”のことが気になりすぎてあんま集中できないの。
James McAvoyさんはうまいなー、とは思うものの、X-Menだからあれくらいやるよね、て思っちゃうとことか、精神病を扱うとなんでもありになっちゃうかもねえ、だった。
わたしはシャマラニストではないのでシャマラン映画としてどう、というのはわかんないわ。
でも、今度のはそんなに超常してないよね。
いま、BBC FourでKate Bushの特集してる。
ばぶーしかばぶーしかばぶー♬
5.14.2017
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