6.12.2015

[film] Run All Night (2015)

5日の金曜日、ねむくてだるくて、夜通し走ったら簡単に軽く死ねそうだった晩に日本橋でみました。

ギャング団のボスのShawn (Ed Harris)のそばで殺し屋をやっているJimmy (Liam Neeson)
はもうよれよれで、ボスの息子のちんぴらDanny(Boyd Holbrook)にもバカにされているのだが、そいつの取引のトラブルに巻きこまれた息子 - Mike (Joel Kinnaman)を救うためにDannyを撃って殺しちゃって、ボスは当然悲嘆に暮れて激怒して、手下とか息のかかった警察とか殺し屋とかぜんぶにいいからあいつを捕まえろぶっ殺せ、て言って、追っかけっこが始まる。

Jimmy(やくざ)と息子のMike(堅気)は昔からずっと喧嘩状態で、JimmyはMikeの家族を安全なところに逃がした後で、Mikeを守りつつ一緒に逃げる。 Shawnは息子を失うのがどんな気分なのか思い知らせてやる、て執拗に仕掛けてくる。 かつてふたりはずっと親友だったのに、追って追われての立場になって、でも互いに歳だし頑固だし失うものなんてないからぜんぜん譲らないの。

Liam Neesonには”Taken”シリーズのようなきびきび凄腕のかんじはなくて、過去に殺し屋としていっぱい人を殺して家族にも見放され身を寄せるところは昔のやくざ仲間のとこしかなくて物悲しいのだが、そんな彼が必死に、というほどではなく、ところどころ殺し屋の凄みをちらつかせつつ逃げていって、ものすごく父を嫌っていた堅気の息子もパパって ... になっていくとこがよいの。

で、逃げるのにもいいかげん疲れて頭きて、病床の母を見舞ってからかつての仲間のとこに単身殴りこみをかけるのだが、そのアイリッシュパブで流れているのがThe Poguesの”Fairytale of New York”で、いやはやこの曲をこんな場面で使うとは。 はどうでもいいとして、その流れで当然、ボスとも対決することになる朝のしらじら殺伐とした空気と光もよいの。

いろんな夜のNYが素敵に描かれていて、あー夜のNY〜(嘆) と思ったのはJames Grayのいくつか以来かも。 クリスマスの時期の設定なのにあんまそのかんじが出ていなかったとこだけ、ちょっと残念だったかな。

Commonさんが組に雇われた凄腕の殺し屋として出てくるのだが、ついこないだシカゴでITの未来を朗らかに語っていたくせによう、ておもった。


Lunaも再結成かあー。 解散ライブからもう10年なのね ...

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