Dave Grohl氏がスウェーデンでステージから落ちて骨折した、その土地の名前を聞いて書くのを忘れていたこないだの出張のあれこれを思いだしたので書いておくの。
行き帰りの飛行機で見た映画とか。
Spare Parts (2015)
Joshua DavisがWired誌に発表した記事”La Vida Robot”を元にした痛快かつかんどーの実話の映画化。
2004年、移民(合法/不法)の子供たちが多いアリゾナの高校で予算も設備もないのに水中ロボットコンペに参加してMITに勝っちゃった4人の生徒と代用教員(元エンジニア)のお話しで、生徒たちはそれぞれ米国の出生証明がなかったり(つまりそれは)、複雑な事情があって学校でも家族でもいじめられっ子だったりもして、でも科学とか工作とかは得意で、いろんな困難に立ち向かいながらみんなで乗り越えていくのがなんかよいの。 脇を固める校長先生がJamie Lee Curtisさん、プログラミングの先生が Marisa Tomeiさんで、これもすてき。
こういうの見ちゃうと、お上がカリキュラムをいじくるばかりの日本の教育なんか根っこからおかしいよね、ておもう。 日本の高校生たちに見せるべき。
Focus (2015)
Will Smithが手練の詐欺師で、Margot Robbieを弟子として引っ掛けてチームを作って博打狂いチャイニーズから大金を巻きあげたあとでお仕事おわったから、て彼女をぽい捨てして3年後、自動車のエンジンの機密でひと儲けようと企む彼のとこに彼女が再び現れるの。今度はターゲットの彼女として。 むずむず。
詐欺の極意は相手のFocusを逸らすことだ、といい、でも、Focusを逸らそうとした矢先に現れたのが昔ちょっと好きだった女で、それによって彼自身のFocusがぶれてきて、いったい仕事と彼女のどっち取るのよ? みたいな話に転がっていくの。
お話としてはとってもおもしろいと思うのだが、なんかね、Will Smithがこの役を演じるにはやっぱしいまいち弱くて、難しかったのかなあ、とか。 “Hitch” (2005) の恋の指南役自身が恋にはまって、みたいなところまでならまだわかるけど。 “Ocean’s”シリーズのGeorge Clooneyくらいでぎりぎりくらいではないか、とか。 あと、泥棒ラブコメの原点かつ最高峰はなんといってもルビッチの“Trouble in Paradise” (1932) - 「極楽特急」- だよねえ、て改めて確信したり。
音楽の使い方はすてきで、Stonesの”Sympathy For The Devil”とかStoogesの”Gimme Danger”とか、なかなかたまんなかった。
The SpongeBob Movie: Sponge Out of Water (2015)
行きの便と帰りの便で半分づつ。
日本では吹き替え版しか公開されないようなので、飛行機に乗って字幕版をみる。 何千回でもいうけど、ほんとにくそったれだ。 日本に来ている外国人の子供たちのことを考えてやれ。
みんなに大人気のカニバーガーのパテの秘密のレシピが消えて海の世界のみんなは悲嘆に暮れて狂っちゃって、スポンジボブとプランクトンが時間を超えて探しまくって、海賊(実写でAntonio Banderas)とか創造主(イルカなの)とかとやりあうの。 スケールだけはやたらすごくてめちゃくちゃなのだが、基本は天才バカボンでなにがあってもこれでいいのだ、で世界はまわっているので、それをおもしろがれるかどうか、なの。 まあ、よくこんなの思いつくよね - スポンジが主人公だしな - の連続でぜんぜんあきないの。 音楽はN.E.R.D. で、たのしいし。
はやく”Minions”もみたい。
The Second Best Exotic Marigold Hotel (2015)
最初のやつは見ていないのだが、なんとなく見てみる。
Dev PatelとMaggie Smithがホテルチェーンの融資を受けるために米国に来て、米国側は審査人を送ってその結果を見てから、ていうことになるのだが、結婚間近のDev Patelはいろんなことにテンションが上がりまくってて、結果しょうもないトラブルが多発するの。こんな浅薄で話しが通じない若者、結婚しないほうがいいよ、て思うのだが、しっかりめの老人が背後にいるので大丈夫、かと思いきやぜんぜん大丈夫じゃない、ていうくらい老人共は老人共でまだ恋に狂っていて手に追えないのだった。
ホテルに長期滞在する審査人か? て周囲がざわつく客としてRichard Gereが登場するのだが、よくもわるくもインドでは変てこなオーラを放ってしまっていて微妙ったらないの。
Judi DenchとBill Nighyもとってもよいのだけどね、なんかもったいないかなあ。
この後はずーっと寝て起きて、到着前くらいまでは “About Time” (2013)とか見てた。
Bill Nighyつながりですね。
食べものとか。
既に書きましたが6月のドイツは白アスパラ月間で(食べられるのはこの時期だけ)、数年前来たときはずうっと食べていたものだったがとにかくふわふわでおいしいったら。
フランクフルトの月曜日の昼、連れていってもらったのがGerbermühleていうマイン川沿いにあるホテル兼レストランで、ここはゲーテさんも滞在していたとこなので嬉しかった(お手洗いの前に先生の胸像あり)。 ここでも白アスパラかなあ、と一瞬思ったのだが、フランクフルトの郷土料理、ということで Frankfurter Grüne Soßeていうのを戴いた。 ハーブベースの緑ソース(Grüne Soße = グリーンソースね)の海に半割のゆで卵が浮かんでいるやつ。
これで外が土砂降りじゃなかったらなー。
スウェーデンは、はじめてなのに北欧、としか言いようがないこじんまり感に溢れていた。 建物でも路面電車でもあちこちの銅像にも。
滞在したホテルのレストランの朝食ブッフェがすばらしくて、シリアルたっぷり、ヨーグルトも6種類くらい、酢漬けニシンも2種類(マスタード漬けの、おいしー)、北欧のパンもいっぱいで、外に出るのが嫌になるくらいで、実際あんま出なくなった。
NYのオランダニシンは6/18からですってよ。
他にまだなんかあったはず。
6.14.2015
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