11.30.2014

[music] Pauline Murray And The Invisible Girls (1980)

たまにはライブ以外の音盤の紹介とかもしてみる。
再興されたLes Disques du Crépusculeから10月に再発されたこれ。

http://www.lesdisquesducrepuscule.com/pauline_murray_and_the_invisible_girls_twi016.html

大学の頃に国内盤のアナログを買って何度も何度も聴いていたので、うわぁーって最初にアナログ2枚組のを買ったら、ライブ音源が入っていなかったのでCDのほうも買った。 CDだと一度93年に再発されていたらしいのだがそっちは知らなかった。

The Invisible GirlsはJohn Cooper ClarkeのバックとしてMartin HannettとSteve Hopkinsを中心に編成されたマンチェスターの不定形バンドで、この盤ではそこに元PenetrationのRobert BlamireやThe Durutti ColumnのVini Reillyがギターで参加していて、わたしにとってMartin Hannettの最高傑作はこれとThe Durutti Columnの”LC”、なの。

ちなみにThe Invisible GirlsはNicoの12inch single - ”Procession" / "All Tomorrow's Parties" (1982)でもバッキングをしている。(これもすばらしいので探して聴いてみてね)

音はMartin Hannett特有の固いパーカッションの上を浮遊するシンセとViniのギターが光となって乱反射して、その上をPauline Murrayさんの甲高いヴォーカルが走っていく。曲名にもある”Dream Sequence”としか言いようのないポップでドリーミーな音で、でも、弾けて跳ねまわりながらも確信に溢れたパンクでもあるという。

たとえばこの数年後、The Sugarcubes - Björk が出てきたときも、自分はPauline Murrayの流れに置いて聴いていた。

今回追加されたライブ音源のほうも興味深い。特に数回出てくる”Time Slipping”から”Dream Sequence”の流れ、歌が奔放に飛びまわってすばらしいこと。 Vini Reillyがバックに入った音源もあるのだが、ギターの音だけ妙に浮いてて、やはりバンドにはあまり向いていないことがわかる。

あと、音楽とは関係ないけど、わたしにとってショートカットの女の子って、音楽だとこの時期のPauline Murrayさんで、映画だと”Some Kind of Wonderful” (1987) のMary Stuart Mastersonさんなのです。


ところで、28日のBlack Fridayは、約31年ぶりにMillennium Falconが正しい姿で(ああ、あの中にいるのが魚星人でありませんように)飛翔した(鳥肌ぶるぶるの)日として歴史に刻まれることになるのであろうが、RSDのBlack Fridayでもあって、一日遅れの土曜日に買いに走った。

今回のリリース分は、なんのチェックもマークもしていなかった(除 - The Afghan Whigsの”Gentlemen at 21”) のだが、行くとやっぱしいろいろあるのだった。
Game Theoryのデモ音源が10inchで2枚も出ているし、Sneakersのデビュー盤もなんでか10inchで出ている。 今の日本でこんなのを買うひとがいるとは思えないので拾ってあげる。

(Game Theoryのは、やっぱしGame Theoryで、実に才気に溢れていて惜しかったなあ、て改めて思った)

他にもLizzy Mercier Desclouxの7inchとかFaith No Moreの18年ぶりの新作7inchとか、くすぐったいのがいっぱいあって、結局散財する。 今年最後の。 たぶん。

“Guardians of the Galaxy”の、あのカセットは、未だに悩みちゅう。
あと、Fantomasの箱はもう売り切れちゃったのかなあ。

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