17日の金曜日の晩、新宿で見ました。 なかなかふつーの時間帯に上映してくれなくてさ。
すばらしくおもしろくて刺激的。 そしてすんばらしいScarlett Johanssonのお尻。
最初に宇宙だか瞳だかの空間イメージがあって、上空から夜の山間を疾走するバイクがとらえられて、そのバイクから降りた男が茂みの奥から女性を担いで車に押しこんで、その動かない女性の服を脱がせて自分のものにするもう一人の女性がScarlett Johanssonで、彼女はスコットランドの町中をひとりで車を運転して車の中から男に声を掛けて道を訊いて、場合によっては男を車に乗せてあげる。
そういうのが数回繰り返されていくだけで、彼女がどこから来てどこに向かっていてなにをやっているのか、やろうとしているのか、一緒にいた男性達がどこに消えてしまったのかはあんましよくわからない。
邦題とか日本の映画の宣伝文句によると彼女はエイリアンで男性は捕食された、ということのようなのだが、そんなの画面を見る限りどこにも示されてはいない。 (原作にはあったのかもしれないけど)
むしろ映画が掘り下げていくのはタイトルにもある”Under the Skin” - 皮膚の表面とその下/裏側にあるなにか、感覚と非感覚の境界とかその間にあるギャップとか、さらにそれらの総体 - 肉の塊として歩いたり動いたりしていくヒトの身体とか、そういうところにあるような。
彼女が車に乗せた男たち - 食べられちゃった? 最初のふたりは割と均整のとれた肉体を持っていて自ら喜んで脱いだりするのだが、3人目に乗せた男は、実はFrancis Baconで(見ればわかる)、彼については服を脱がせても手をださないの。 それはなぜだったのか、がこの映画のテーマとするところで、それはそのままFrancis Bacon論になる、というかこの映画の原作はBaconの絵画なのかもしれない、とか。 スコットランドに南下してきたBacon。
そしてもうひとつ、なぜScarlett Johanssonだったのか? ということ。
ストリングスをシュレッダーに掛けて散らして叩いて固めたような音楽はMicachu & The ShapesのMica Levi。 音響も含めてすばらしいので爆音でほしいよう。
10.19.2014
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