24日の金曜日の晩、IFCで見ました。 たまたま空いたときにやっていた、程度で。
Jason SchwartzmanがPhilipで、2冊目の本を出そうとがんばっている作家で、気難し屋でひねくれてて自惚れが強くて自分以外はみんなバカだと思っている、そんな揺るがないキャラクターをやらせたときのJason Schwartzmanの黒光りする凄味ときたら、たまんないひとにはたまんないかも。
彼のいまの彼女はAshley (Elisabeth Moss)で、当然のようにつんけん喧嘩ばっかりしている。
そんな彼の崇拝する老作家がIke Zimmerman (Jonathan Pryce)で、彼の前では少しだけ従順になるのだが、まあどっちも世間からずれている同種の大人子供なので、どこにも行きようがなくて、本人達はそれでよいらしいので、ほっとけ、みたいな。
そのずれたまま、かけちがえられたボタンがどこに向かうのか。 「いいから聞いてよ、フィリップ」ていくら頼んでも彼は自分に興味のあるとこにしか反応してこなくて、でもそのうちこっちも嫌になってきて、というやりとりが延々、クローズアップの切り返しのなかぴりぴりと描かれるのだが、とにかく本人はちっとも悪いと思っていないので話は一向に転がらない。
で、それでつまんないかというと、そんなことはなくて、おもしろいの、なんともいえない磁場が。
画面の雰囲気としては70年代のアレンの映画ぽいのだが、あれよか少し尖ったかんじ。
こないだ見た”The One I Love”でもそうだったが、こういう頭でっかちの独りよがり男に立ち向かうときのElisabeth Mossさんのかっこよさったらないの。 今回のだとシェルターで拾ってきた黒白のでか猫を抱えてぶつかっていく。 (予告で見れます)
あと、エンドロールで彼らの本の表紙デザイン(架空)が出てきてなんだかとっても読みたくなる。
http://www.slate.com/blogs/browbeat/2014/10/21/listen_up_philip_ike_zimmerman_books_in_the_movie_satirize_philip_roth_and.html
昨晩、日本に戻ってきました。 あーあ。つまんないったら。
10.30.2014
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