低気圧のゔ ...
18日の土曜日、「あゝ青春」のあとで、あゝそういえば見てなかったかも、と六本木に出て、見ました。
元々すごい思い入れのあるシリーズでもなくて、最初の「猿の惑星」のラストの衝撃 - 「猿の惑星」は実は地球だった! の背景とか諸事情とかを遡って説明してくれるやつ。
小学校のときにTVで「猿の惑星」がかかった翌日、みんなで見たかすげえな、てざわざわしていたものだが猿ならいいじゃん、虫とかタコとかじゃなくてよかったじゃん、と思ってしまったくらいだし、近年はとくに、人間なんていらねえんじゃねえか感が強くなっているので、筋の運びも含めてまったく違和感ない。 X-Menは少しはらはらするけど、猿のほうは安心して見ていられるの。
前作の後、San Franciscoの山中でオーガニックでピースフルなコミュニティを育んでいたシーザー(Andy Serkis)たちのところに突然人間数名が現れて、人間界で電気が足らなくなったので、森の奥にある水力発電ダムを動かしたい、ていう。 そこでひと悶着あったので人間には出ていってもらうのだが、人間代表(Jason Clarke)は、シーザーは悪い奴じゃなかった、てもう一回お願いに行って、なんとか許可をもらう。 けど、猿のなかにはヘイト人間の武闘派がいて、クーデターを起こして山を下りて人間界に突進していくの。 迎え撃つのはGary Oldmanで、でもBatmanは出てきてくれない。
前作で猿達は山に逃げこんで、そこで人間とは切れたはずだった。 今作で先にちょっかい出してきたのは人間だけど、それを受けて攻め込んでいったのは猿で、結果的には猿が戦を仕掛けたようになってしまった、だから後戻りできない、もう戦うしかないのだ、とシーザーが決意をしてJason Clarkeと訣別するところで終わるのだが、これって近代のテロとか戦争が勃発するメカニズムそのもので、あーあ、だった。 薬物で進化した猿でもそこは無理なのか。
あとはリーダーの資質みたいなとこもシーザーと、クーデターを起こすコバとの間で問われたりするものの、ここも結局わかりやすいパワーゲームなのね、とか。 シーザーがふたたび王として君臨するところは「地獄の黙示録」みたいでおもしろかったけど。
人間くたばれ、シーザーがんばれ、目線で見ているので、お猿さん達には一生懸命がんばってほしいのだが、彼らって人間とおんなじエモと倫理と論理で動いていくので危なっかしくて、その危うさがおもしろいと思うひとにはおもしろいのかもしれない。 でも今回のに関して言うとヒトの人種間の紛争ものとそんなに変わらないよね。
次のでどれくらい猿要素が噴出してくるのか、に期待したい。 猿が勝つにしても。
James Francoが再登場してくれたりしないだろうか。 "This is The End"ぽいし。
Keri Russellさんもお母さん役なんだねえ ...
10.22.2014
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