3日、NYの最後の晩、Aquagrillで牡蠣を1ダースざーっと浚ってから東に走り、Sunshine Landmarkで9:55の回のを見ました。 〆の1本はこれ以外に考えられなかった。
"Blue Jasmine"も見たかったけどようー。
"(500) Days of Summer" (2009)の脚本コンビ - Scott Neustadter & Michael Weberによる正調ラブコメとか、John Hughes !とか、なかなか評判になっている1本。
高校のシニアで、日々を楽しくてきとーに過ごしているSutter (Miles Teller)が、将来をちゃんと見据えて夢見るよいこのAimee (Shailene Woodley)と出会い、仲良くなって、こまこま喧嘩したり小別れしたりしながらもお互いを好きになっていく、それをきらきらした高校最後の風景のなかに描く、それだけと言えばそれだけの映画で、"(500) Days of Summer"にあった「彼女をモノにする」とか「彼女がいっちゃった... 」とか、そんなマイルストーンすらなく、緩やかな曲線を描いて恋愛のどまんなかに突っこんでいくふたりをなんの照れも衒いもなくとらえようとする。
Sutterはすごい美男子でもなにかに秀でているわけでもなく、昔のラブコメでいうとTom HanksとかJohn Cusackとかそっち系だし、Aimeeも同じく、キュートではあるがすごい美人さんでもなく、かといってかつてのMollyのようなごにょごにょした何かを抱えているわけでもない。
等身大、と呼ぶことすら微妙な、すでに半分おじさん顔おばさん顔のこのふたりの間に起こる化学反応を、男子目線で、しかもスラップスティックぬきでやる、それって結構冒険だと思うのになんでかうまくはまった。 なんでだろ? といまだにううむー、と思ってはいるのだが。
でも、いいかー、とか。 "The Descendants"でもすばらしかったShailene Woodleyさんは、ほんとに輝いていてすてきな娘さんでなんであんなとーへんぼくと ... たしかにね、恋愛ってこういうもんかもね(遠目)、とか。
John Hughes、ていうのはどうかなあ。 確かにSutterの家族との確執(ダメ父)とか、自己嫌悪とか酔っ払いとか悩みながら学んでいく、ていうあたりはそうなのかもだけど、彼の映画にあったバカバカしくてつい笑っちゃう、ように突き放したとこがないのね。 そしてフェリスは、王子様はもうどこにもいない。フェリスがありえなくなった時代の若者たちの、ではあるのかもしれない。
John Hughesいうなら"The Perks of Being a Wallflower"のほうがまだそうだったかも。
音楽は落ち着いていてぜんぜん悪くなかったけど、知らないのばっかだった。
そういう時代なんですよ。 もう。
9.13.2013
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