2日の月曜日は、いちおうお休みとなった。 のであるが、映画ばっかり見ているわけにもいかないしお買いものだってしたい、のでこの日見たのはこれだけ。
"The Grandmaster"の公開と「燃えよドラゴン」40周年を記念して、BAMのCinematekで"Enter the Dragon + 5 Wing Chun Classics"ていうカンフー映画の小特集をやってて、ブルースリーの2本と、サモハンの2本、あと「少林寺」、なんかを上映している。 この日がメニューがこれで、Cinematekのtwitterによると"THE PRODIGAL SON is widely regarded as the most authentic #WingChun showcase in all of cinema"ということだったので、そうかそれなら見てみよう、となった。
日本のカンフー映画好き男子のガキっぽい煽りにはぜんぜんそそられない(←多分に偏見)のだが、アメリカのカンフーを見ているひとってほんとうに真面目に研究しているかんじがあって、彼らのお薦めには従って間違うことがないの。
お昼過ぎにWilliamsburgでレコード買って、Blue Bottleでコーヒーのんで、地下鉄のLとGを乗り継いでBAMまで出る。 これだけでスキップしたくなるくらいたのしい。
邦題は「ユン・ピョウ in ドラ息子カンフー」... 原題は「敗家仔」。
ユンピョウが金持ちのぼんぼんで、強いふりをしている裏では手下が喧嘩相手にお金渡して負けてもらったりしてて、そんなある日、どさまわりの京劇の女形につっかかっていったら逆にぼこぼこにされて、それ以来彼を師匠と仰いでついてまわるようになる。 師匠が命を狙われて喘息で死にそうになったとこを救いだし、師匠の兄(サモハン)宅に逃げこんで、そこで修行して特訓を受けて、やがて殺されてしまう師匠の仇をとるべく最後の敵と対決する。
ていう、ストーリーとしてはぼんくらの師弟愛と訓練による壁の突破 ~ 宿敵撃破、ていう王道で、コミカルな小芝居と残虐な描写が平然と横並びで共存してて、サモハンだなあ、さすがだなあ、なのだが、カンフーの絡みステップ、打突の強度は申し分ない。 "The Grandmaster"の動きなんか、これを微細にスタイリッシュに分解してわかりやすくしただけかも。 William Forsytheの舞踏(しかも彼の登場よか前)に匹敵する削ぎ落した強さがあって、なんだろこれ、の溜息ばっかし。
で、ユン・ピョウが最後に大見得切るところで、みんなわーわー大拍手した。
フィルムが結構ぼろぼろで、途中で切れちゃったりしたのだが、ぷつん、となった瞬間、客席にいたおばちゃんが広東語(たぶん)で野次とばして、そのタイミングがあまりにすばらしくかっこよかったので、みんなでおーって唸ったり、とても雰囲気よかった。 BAMのCinematekはいつもこんななのだけど。
外にでたらきらきらのお天気雨だった。 Greenlight Bookstoreをうろうろしてからマンハッタンに戻った。
12年かあ ...
9.11.2013
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。