5.26.2013

[film] Beasts of the Southern Wild (2012)

19日の昼間に銀座で見ました。これも終わっちゃいそうだったし。
まぁたこの邦題は.. と思ったのだが、ほんとに主人公の少女の名前は「ハッシュパピー」で彼女は「バスタブ島」に住んでいるのだった。
でもさあ、こんな邦題でみんな寄ってくるとおもう?
「ゴミの島のハッシュパピー」とか「アフロ少女 vs 南極怪獣」とかにしたほうがまだ..

昨年のSandanceのGrand Jury受賞をはじめ、オスカー4部門にノミネートされたりして、向こうの独立系の映画館ではずーっとロングランしていた。 どんなもんかしら、と。

南のデルタ地帯のほう、バスタブ島のゴミ山のなかで家畜だかペットだかに囲まれて父親と暮らすハッシュパピーがいて、その島にはフリー&イージー&ハッピーなコミューンがあって、対岸には工場が広がっていて世界の涯がある。

ハッシュパピーの父親は心臓に病を抱えていて、死んじゃうなんて許さないんだから、と彼女が毛を逆立てて怒ると、向こうからハリケーンがやってきて全部押し流してしまったり、南極の氷が溶けてでっかいオーロックス(aurochs。角のはえた猪かと思ったら、あれ牛なの?)の群れがやってきたり、大変なことがいっぱい起こるの。

困難な時代にたくましく生きる少女が災厄や父の死を乗り越えて世界を救う、ていうファンタジーで、日本人なら誰もが思うことでしょうが、ジブリの世界だねえ、と。
ハッシュパピーがひとりでオーロックスの群れに対峙するとこなんてナウシカ(たぶん。ちゃんと見てないけど)だし。

都会の民に受けたのはなんとなくわかる。 ヒトや世界を救う、ということをエコ(再利用)と環境(温暖化)、家族とコミュニティの今のありよう、ひとりの少女のがんばるさまを通してわかりやすく示す。
自分たちの生活環境とはちょっとかけ離れているものの、少し南部のほうならあってもおかしくないような、わかるわかる、な、そういう設定と展開とロジックと。

カメラが結構雑にがさがさと動くのでなんとかしてよ、と少しおもった。
でも、オーロックスがどかどかやってくるとことか、爆破シーンとかは昔の日本のTVの特撮みたいなかんじで妙に懐かしくしょぼくて、よかった。

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