10日、金曜日の晩、神保町でみました。 伊藤大輔の時代劇シリーズの最後。
最初に、幕府の偉いひとのとこで許嫁を大奥に持っていかないでください、と直談判する侍がいて、でも門外につまみ出されて彼は絶望して自害してしまうの。 それを通りがかりで見ていた和尚がいて、こんどはその後で大奥女中のお勝が殺されて彼女の幼馴染の若い侍が疑われ、彼の逃げこんだ先が和尚(阪東妻三郎)と旗本(月形龍之介)のいるとこで、そこにいつも酔っ払っていて自称男嫌いの芸者お仲(田中絹代)が加わり、なんか怪しいぞ、て捜査を進めていくと、お勝と派閥争いをしていた三沢(山田五十鈴)が浮かびあがって鉄面の彼女を追い詰めていくの。
夫婦で無理心中をして自分だけ生き残ってしまった過去をもつ和尚と、派閥争いのばちかぶりで中央から干されている旗本の、斜に構えたクールなふたりの間に、いつもべろんべろんになってどたばた割り入ってくるお仲がおもしろいの。
あと、事件が解決したあと、若いふたりがめでたしめでたしでべたべたするのを横目で眺めたあと、世を儚んでゆらーっとどっかに消えようとする和尚のあとをひょこひょこ追っかけていくお仲もよいかんじなの。
山田五十鈴と田中絹代の対決は期待していたほど飛沫は飛ばなくて、山田五十鈴は最後に凍った顔面で刃物をぎらっと光らせるところがほんとにこわい。 ああいうひと、いたんだろうな。
でもうまい俳優さんが並んでわーわーやっている(ように見える)だけで十分見せてしまうのはすごいわ、て感心した。
5.19.2013
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