10.14.2012

[music] Dirty Projectors - Oct.9

9日の月曜日、そういえばあったんだった、と当日券狙いで7時半過ぎにO-Eastに行ったら"Sold Out"と張り紙があって、ああそうですか、と帰ろうとしたら「もしもし…」と声をかけてくれた真面目そうな若者がいて、中に入ることができた。 ぱんぱんで、(いつものように)扉を開けたとたんに帰りたくなるが、耐えて奥にいく。 前座のひとの最後のほうでした。

新譜の"Swing Lo Magellan"は、個人的には微妙だった。いっこいっこの音の粒は気持ちよいのだが、全体としてスムーズに入って来すぎる気がして、受けはよくなるだろうけどどうか。

前作の"Bitte Orca"は3D展開されたPavementみたいだったのに、新譜は音のきれいなPavementみたい(つまりそれって)に聴こえて、あとでドラムスが替わったと知ってああそうかー、と。

ライブでの新しいドラムスも音が切れてて悪くはないのだが、前のドラムスのひとの百姓が地面をどすどす耕しまくるような練りの強さ、上空をひらひら舞うコーラスと薄板ギターを爆竹でばしゃばしゃたたき落とすスリルがなくて、すべてがリニアに気持ちよい調べとして流れていって、後半の長尺の曲もプログレみたいなかんじで、でもこのバンドにはぜったいプログレになってほしくないのだった。 でもどうかなー。Gongみたいになっていくのかしら。

本編1時間、アンコール1回3曲は丁度よいかんじ。 この構成でだらだらやってほしくはなかったから。

ずっと変遷を繰り返してきたバンドなので、ここに留まることはないとは思うものの、もっと暴れて錆びれてほしかったかも。

同じBrooklynバンドでいうと、Grizzly Bearの新譜後のライブの地を這うかんじと比べて、こっちはほんとに洗練されてて、最近のメディアで紹介されるBrooklynみたいに綺麗なかんじがして、なんとまあ、なのだった。

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