22日、水曜日の晩、BFI Playerで見ました。この前の晩に見たのが怖くて震えるやつだったので軽く笑えるのを見たくて。 自宅で映画を見始めた頃はずっとこういうのばかり見たいと思っていた、はず、なんだけど。
監督はこれが長編デビューとなるRachel Hironsさん。こてこてのBritish Comedy。大好き。
Laura (Alexandra Roach)とRyan (George MacKay)のふたりがクラブのバーカウンター(立って飲み物を注文するとこ。こっちから捕まえないと待たされる)で隣あって、Lauraは約束していた女友達が来なくて、Ryanと一緒にきた男友達はひとり踊りまくっててどうでもよいので、ぎこちなく会話を始めて、どちらもものすごくぎこちないのだが何かが引っかかっているようで必死で会話を繋いで仲良くなろうと、仲良くなる糸口を探そうとしている。
で、なんとか次のデート(Second Date)の約束をして、場所はRyanが友人とシェアしているフラットで、その準備とか心構えでそれぞれ友達にいろいろ聞きまくったり考えたりで必死なの。なんでそんなにSecond Date Sexが重要なのか? 例えば10回のデートを重ねてSexしてそれが最悪だったらダメージ大きいけど、2回目で失敗したら、ま、そういうもんかって諦められるし、うまくいったら続くかもだし、とか。いろんな考え方があるものね。
とにかく二人とも服装からメイクから部屋の調度から必死で繕って細工して、Lauraはなんとかきちきちのパンツ姿で彼の部屋に現れて、ぎこちない会話が始まり、でもすぐネタが尽きて、Ryanはどうする映画でも見ようかって、”The Godfather Part III” (1990)と”Cruel Intentions” (1999)と(なぜこの2本?)どっちがいい? とか聞いて、”Cruel..”の方を見始めるのだが、Lauraはこれ見たことあった.. とか。
で、やっぱりふたりとも想定・夢想していたことでもあるし、とベッドに入ってみるのだが誰もが容易に想像できるような自爆誤爆事案が上になっても下になっても起こってあーめん。 で、彼は彼女を帰りのバス停まで送って、でもやっぱりまだぎこちなくて未練もあって、しかしながら物語はここから驚くべき展開を見せるの。(書くのはここまで)
前に付き合っていた彼や彼女との間にあったいろんな(だいたい辛い)ことが次の出会いを必要以上にびりびりの神経症まみれにしてしまう、というところから生まれる当人たちの悲喜劇を極めて具体的に描いてそこから一回転して着地する、ていう曲芸Rom-Comで、振っても叩いても”A Guide”にはならんかもだけど、おもしろいからいいの。
最小の登場人物と背景なので演劇にも向いているネタなのかもしれないけど、ネタがやや下の方を向いているので近くに寄ってじーっと表情とか顔色を見ることができる映画の方がおもしろいのかも。
これと同じようなドラマはアメリカでも成立するだろうか? わかんないけど、英国人のどこをどうしたいのかよくわかんない几帳面さの重ね塗りでずるずるになっていく気性 – “Bridget Jones's Diary”とかにも割と出てくるかんじ – がそうさせている気がする。
Ryan役のGeorge MacKayさんは”1917” (2019)のふたりの兵隊の顔の長いほう。この顔ってぜったいコメディ向きだわと思っていたらやっぱり。(出演作としてはこちらの方が先みたい)
四月が行ってしまう。 世界中の誰もがこんな四月はかつてなかった、こんな四月になるとは思いもしなかった、と言うのだろうし、そうやってこれからも残っていく30日なのだろう。 でもここからもう過ぎ去ることのない、永遠の四月のまま止まってしまった沢山の人たち、その傍で悲しみに暮れている人たちのことを想いたい。 四月怪談の季節を..
4.30.2020
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