Cary Grantのをもう一本。 13日の金曜日の晩 - その晩の2本目で見ました。
日本では劇場未公開で、TV放映された際の邦題は『ウチの亭主と夢の宿』だって。
Eric Hodginsの同名小説が原作 - イラストを描いたのは”Shrek”のWilliam Steig - で、それはほぼ作者の実体験に基づくものだという。 Tom Hanksの出ていた”The Money Pit” (1986)はこれのリメイドだって。
広告代理店に勤めていてハムのコピーを作るのに頭を悩ませているJim Blandings (Cary Grant)は、妻Muriel (Myrna Loy)とふたりの娘がいて、マンハッタンのアパートが手狭で(ちょっとまて - 2ベッドルーム以上あってメイドもいるのに手狭ってなんだ?)リフォームするにもすごくお金が掛かる($7000。10倍すると今の相場だって)というので、コネティカットの方に一軒家を探すことにして、中古で手直しすれば手頃かな、ていうのを見つけたので買うことにして、でも契約したら建物棟はぜんぶ取り壊さないとだめなくらい芯から傷んでいることがわかり、他に掘っても井戸がぜんぜん見つからなかったり、財務面でもお金使うことばかり出て、ものすごく想定外のことがいっぱい起こり、更に引越し荷物を整理していると高校時代からの親友で家族みんなと仲のよい法律家のBill (Melvyn Douglas)とMurielが仲良くしている写真が見つかり、ひょっとして今も.. の疑惑が持ちあがり..
冒頭が当時のマンハッタンの朝の通勤風景からそこに暮らす家族の朝の光景 – 起きてバスローブに着替えて髭剃って歯磨いて、これらを家族横並びでやる煩雑さや混乱が描写されて、そこから抜け出すために今度はお家を建てることにするものの、設計図の段階であれこれ要望が膨れあがってぎすぎすして、建てていくところでも問題だらけで、夢と現実のギャップがものすごいのだが、でもなんとか家はできあがり引越しするところまで。
どたばたホーム・コメディとしてよくできていておもしろいのだが、家を守ったり作ったりするときのアメリカ人の雨が降ろうが槍が降ろうが負けないポジティブなことったらないよね、って思って、これが例えばイギリス人だったら全く違ったかんじ - ぶつぶつ文句悪態つきながら庭を育てるみたいに辛抱強く果てなく何十年でもいじってる - になるんだろうな、って。たぶんそういう英国映画、どこかにありそうだけど。
アメリカでもイギリスでも割と家を建てたり造ったりするのを趣味にしている人って珍しくもなくて、週末何してた? とか聞くとずっと地下室作ってる、とかいう人って結構いた。 偉いよねえ。なんか積む前に床貼れ、ってことだよねえ。
Myrma LoyとCary Grantのコンビはこれで3作目とのことで申しぶんないのだが、この話はIrene Dunneさんと共演する案もあったのだという。 それはそれで見たかったかも。 Cary Grantの映画にしては人間関係が大きく変わったり壊れたりすることがない - パパとしてもふつうに機能している。 だからどうした? だけど。
BFI Southbankの10月〜来年1月までの特集 - “Musicals!”(そのまま)の予告が流れ始めている。↓このページにあるの。
https://www.bfi.org.uk/musicals
『鴛鴦歌合戦』 (1939)までやるんだよ。
しかし、すごく見たいやつとぜんぜん見たくないやつの差が激しいわ。
9.23.2019
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