11月23日の夕方、公開初日に新宿でみました。 どうせだからIMAXの3Dで。
うん、おもしろかったよ。
変な動物たちがうじゃうじゃ湧いてでて20年代のマンハッタン中が大騒ぎになるの。それだけなの。
いちおう大騒ぎの背景には、魔法動物学者のNewt Scamander (Eddie Redmayne) - ついScavengerって言ってしまう - の運ぶトランクケースから逃げた魔法動物たちとそれを追っかける地元の魔法使いたち + 人間1匹(人間は”No-Maj”ていうの )のお話と同時期に行方不明になった指名手配中のヨーロッパの魔法使いの話と、そのふたつの狭間で人間との間にこれ以上厄介ごとを持ち込みたくないNYの魔法使い連合 vs. 魔法使いまっぴらごめんの人間側の過激派組織の話が三つ巴でごちゃごちゃと。
いろんな人種の人たちがいろんなところからやってきて、いろんな歴史とか宗教とか念とか声とかが吹き溜まって唸りをあげるNY - マンハッタンという場所、しかもその狂い咲いた20年代に、魔法動物(Fantastic Beasts)の多様性とか、人種問題とはちょっと性質の異なるヒトと魔法使いの確執を絡めるのは、ホグワーツ魔法学校という人里離れたひとつの場所 - 閉ざされた学校組織での愛と憎しみと抗争の起源と歴史と子供の成長を掘って掘って掘り下げたハリポタ神話の後には丁度よいのかもしれない、とか。 こっちはゲゲゲの鬼太郎みたいに変な妖怪を探して捕まえて袋につっこむだけだから。
トランクの奥に魔法動物のサファリパークみたいなのがひろがっている、普通のビルの奥に魔法使いの要塞がひろがっている、ていうのはNYではいかにもありそうで、この魔法の箍が外れてこいつらみんなが幽霊に変態して暴れ始めたのが”Ghostbusters”に出てくる奴らね。これから残りの4部をかけて80年代まで転がっていってほしいところ。 あと、同じく80年代に現れて町を大混乱に陥れたGremlinもこいつらの仲間でしょ? (そういえば日本の80年代には「帝都物語」ていうのもあったねえ)
たぶんもう少し後の世になると、この作品が2016年の世界に放たれた「意味」はくっきり明らかになるのだと思うが、いまはあんましそういうのは考えたくなくて、あのカモノハシみたいなやつかわいー、とか、あのふんころがしでっかいー、とか、わーわー騒いで楽しんでいたいの。
とにかくどうせ最後には記憶を消して壊れたものもぜんぶ戻してなかったことにできちゃうんだから、こんな素敵なことってないわ。 ああ魔法使いさん、今年起こった嫌なことぜんぶなかったことにして …
人間代表として出ていたKowalski役のDan Foglerさんはとってもがんばっていてよかったが、たまにああこれがJohn Candyさんだったらどんなに … とか思ってしまうのだった。
あと、最後の魔法使いの人相が変わるとこはなんか芸がなさすぎるわ。 ただのおなじ犬顔じゃん。性別くらい変えてみろって。
12.04.2016
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