24日、日曜日のま昼にSunshine Landmarkで見ました。
上映は一日一回で、これもまだやっててよかったー、な一本。
Maggie (Greta Gerwig)は、大学でアートビジネスを教えているシングルで自分の子供がほしくて知り合いのピクルス屋のお兄さんに種を貰おうとしていて、でも煩わしい人間関係はごめんなので、ほんとに種だけでいいのごめん、て言ってる。 そんなある日、おなじ学校で変てこ人類学を教えているJohn (Ethan Hawke)と知り合って仲良くなるのだが、彼にはColumbiaのばりばりの教授のGeorgette (Julianne Moore)と子供ふたりがいて、Georgetteはものすごく冷血でおっかなくて、Johnはいっつも怒られて泣いてて、Maggieがひとり種を仕込もうとしていたある晩、ドアがノックされて、そこにはもうやだようって泣き崩れるJohnがいて、そこで二人は結ばれちゃって、丁度そういう晩だったのでふたりにはあっという間に子供ができて、一緒に暮らすようになる。
育児しながら仕事して、小説家になろうとしているJohnを助けて、慌ただしい日々のMaggieだったがなんか疲れはじめて、これ、なんかちがう、あたしは子供がほしいだけだったのに - やはりJohnにはGeorgetteがふさわしいのではないか、と思うようになって、思いきってGeorgetteに会ってみたりもする(けちょんけちょん)のだが、そんなある日、ケベックで開かれる学会がJohn専攻の特殊なフィールドだということで、Georgetteが手配してあげたこともあって、ふたりはカナダの雪山の奥で再会することになって。
結婚における自由、とか育児における自由、それらと関係ない自分の自由、などなどを扱っているようでこれははっきりとロマコメでもあって、なんでかというとGreta Gerwigさんが、いつもの、どっちつかずで挙動不審でうわの空でとっちらかってて破壊的で、でも堂々と輝けるGreta Gerwigさんだから、としか言いようがない。 "Frances Ha" (2012)のFrancesが少し落ち着いて賢くなって還ってきた、といってもおかしくなくて、でもそれがあの彼女だと思うと余計におかしくなって、なんでこんなにおかしくて、でも魅力的なんだろうこのひと、と考えてしまう。
誰にも依存しない、構わないから構わないで、て彼女が言えば言うほど、氷が割れたり鍋がひっくり返ったりなにかが飛んで行ったり、スラップスティックというかスクリューボールになって、でも"Maggie's Plan" - 「計画」、計画はだいじよね、とかあの目とあの顔でいうんだから何かがおかしい。 ねえ、おかしいよ、ていうのだが、それを言ったときに彼女は既に500mくらい先を走っているという。
“A Message to You, Rudy”に合わせてひょこひょこ踊るMaggieがたまんない。
音楽はBruce Springsteenの”Dancing in the Dark”が2回、象徴的に使われていて、2回目のはケベック山奥のバーでJohnとGeorgetteがじりじり寄っていく場面。 背後でアコースティックのライブをやっているのだが、そこで歌っているのはKathleen Hannaさんだったりする。
恐妻Julianne Mooreの冷血インテリっぷりはほんとにおっかない。このままいくと、そのままきっと”Still Alice”になっちゃうんだわ。
Maggieが相談する友人夫婦役にBill Hader & Maya Rudolphが。ものすごく絶妙。
ただのいい人扱いされてかわいそうなピクルス屋の彼のとこのピクルスがとっても食べたくなって、映画館を出てから近くのUnion Marketに買いにいった。(帰りの荷物預け入れ決定)
ここの↓ あのバケツサイズのやつ、売ってるのかしら。
http://www.brooklynbrine.com/
凍える冬のNY映画としても、とっても素敵でしたわ。
7.30.2016
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