もう時系列なんてどうでもいいわ。好きに書いていくわ。
6月12日 - エリザベス90歳祝賀の日の午後、お祝いついでに新宿でみました。
『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』
長く続いた戦争の終わり、1945年5月8日、ヨーロッパの戦勝記念日の日、国をあげてのどんちゃん騒ぎに突入しようとしていたその晩、19歳のエリザベス(Sarah Gadon)と妹のマーガレット(Bel Powley)はひと晩だけ外出をパパ(キング)とママ(クイーン)に許してもらってロンドンの街に飛びだしていく。
ふたりにはもちろん護衛ががっちりついているのだが、みんなのお約束でこいつらはぼんくらにできているので、はっちゃけたマーガレットが見事にぶっちぎって街中にきゃーきゃー消えていってしまったのでエリザベスも彼女を追ってトラファルガー広場に行ったりSOHOに行ったりCurzon Clubに行ったり、不思議の国(自分が王女なんだけどな)のアリス状態になる。 その晩から朝帰りした翌日までのあれこれ。
ひとり放り出されたエリザベスが困って途方に暮れていると軍人のジャック(Jack Reynor)と出会って、彼は無骨で不愛想でぶつぶつ言うけどバス代払ってくれたり案内してくれたり守ってくれたりして、でも彼とは恋仲にならないことはみんなようくわかっている(ま、そういうかんじなのよ)のでなんか切なかったり。
「ローマの休日」(1953) ていうよりも"The Princess Diaries” (2001)(だいすき〜)のほうに近いかんじもした。
あとは一瞬だけ「水戸黄門」とか。
辛かった戦争が終わった歓び、戦場での苦しみ、戦後にやってくるであろう苦み、いろんな人たちの思いが渦を巻いて盛大にぶちまけられた乱痴気場をジャックとふたりでばたばた通って抜けていくエリザベスにも人々の歓喜だけじゃない思いはゆっくり浸透していって、王女さまもなにかを学んで成長したにちがいない、ていうのと、その反対側で薬まできめていかれてとことん能天気なマーガレットの姿もよくて、作り話なんだろうけど当時のエリザベスがあそこにいてもおかしくなかったかも、と思わせてしまうようなところがあって、英国のこういうのが好きなひとにはたまんないと思う。
うん、おもしろかったよ。
あと、かるーくビンタのショックを受けてしまうのが、Emily Watsonが女王でRupert Everettが王様、ていうことで、これはBrexitとおなじく、もうそういう時代なんだわ(こんなはずでは … 嘆)、としか言いようがないのだった。
そしてもう一年の半分が終ってしまうのね。
6.30.2016
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