上海から戻ってきています。 にーはお。
近いよね。外国なのに。と思って、でもそんなこと言われても外国だって困るよね。
行きの飛行機で見たのは1本だけ。 3本は見れないねえ。
The Rewrite (2014)
Hugh Grantがハリウッドで一回だけオスカーを獲ったことのある脚本家で、でもそれ以降はあんましぱっとしなくて、職がないので大学で教えてみないか、と誘われるままになんとなく行ってみる。そこはNY州の北の奥のBinghamtonてとこで、天気はどんよりだけど人々はとってもフレンドリーで着いた途端に女子学生と寝ちゃったりできるのだが、脚本の授業のほうは全くやるきでなくて、ていうのも脚本は勉強するもんじゃないと思いこんでいるからで、でもしぶしぶ授業をしながらいろんなひとにいろんなこと言われたりしているうちに、なんか気づきはじめて、つまりそれが人生のリライトっていうことだったのか、と。
洒落としてもそんなにおもしろくないし、脚本の課題でこんなの提出されたらたぶん却下だと思うが、出てくる登場人物たちがなかなかおもしろい - やたら陽気で人懐こいシングルマザーで学生のMarisa Tomeiとか、家族の話をさせると自動でべそをかく学長のJ.K. Simmonsとか、Jane Austen専攻でJane Austenのキャラで染めぬかれてどこにも行けなくなった教授 - なんかいそうだね - Allison Janneyとか - ので、井戸端人情系のロマコメとしてそんなわるくなかったかも。
せっかくおもしろいんだからタイトルをもうちょっとなんとか、と思ったら邦題は更にどーしようもないやつであきれた。
帰りの機内は仕事しているうちに、ていうか仕事おわらないうちに羽田に着いてしまったのであきれた。
一応MI5を流しながらやってて、Ethanこっちも助けてよう、だった。
上海のその他は、見事になんもない。
PMなんとかはいっぱい飛んでいるふうでずっと視界が薄黄色にぼやんとしていた。
すぐに目が痛くなったり喉がいがいがして咳がでたり、というのではなく、じっとりと喉の繊毛の間に入りこんでいつのまにか身動き取れなくしてしまう、そんな不穏な静けさがあるかんじ。 でそれを察知した頭の裏にいる頭痛虫がうずうず始めて、あー頭痛くるかも、くるねえ、だった。
火曜日の朝はPMの数値が300超えた、とかでみんな騒いでいたが、北京のひどいときは700超えまで行ったりしていたらしく、それはしんどいよねえ、だった。
お食事は当然中華で、あたりまえのように普通においしくて、こんなふうにふつうにおいしい中華って(和食もそうかもだけど)あんまきちんと語る言葉がないなあ(なんでだろ?)、て思った。 2日目の晩は湖南料理で、スペアリブに辛い粒とか葉とか粉とかをまぶしこんで焼いてるやつとか、なんか出てくるお皿が次々にびりびりするのでびっくらした。あんな辛いものを必要とする土地とか気候のところがあるのねえ。
そんなに寒くなくて、空気が澄んでて、仕事があんなじゃなかったら、どこまでも歩いていきたくなるような路地があって建物があるところで、なんかそういう映画あったかしら、と浸る時間すらなかったのは残念なことでした。
そして、いま、ばっかみたいに慌ただしい。
12.17.2015
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