美術館関係は18日の午前中に固めて行った。けどそんなにはなくてのう。
どこも10時オープンなのでそこ目掛けてUpper Eastに向かう。
これを9時オープンにしてくれたらどんなに素敵なことでしょう、とこういう時だけ都合よく思う。
今回行ったのは次の3軒のいくつかの展示だけ。 MOMAもWhitneyも今回はあきらめる。
How Posters Work : Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum
この展示が見たかったから、というより2014年にリニューアルされてから(名前も少しだけ変わった)行っていなかったので久々に訪れる。 チケット買うとデバイスみたいなペンを渡されて、これで個々の展示品の横にある+マークを読みこんで、後からチケットにタイプされたコードをWebで入れると見たやつの履歴と詳細をPCで見ることができます、なので気に入ったやつがあったらマークしてね、と言われて、あともういっこインタラクティブみたいな機能を教わって、そういうのはちょっと苦手だしITきらいなのでどうしよう、ておろおろした。
一応昨日の晩、チケットのコード入れてやってみましたら、ちゃんと出てくる(そらそうね)。
確かにマークした時間とか解説はちゃんと見れるのだが、他のやつの記憶は一切落ちちゃうのね。
やっぱし紙の束がいいなー。
展示はタイトル通り、古今東西いろんなポスターがいっぱい。
Fritz Fischerによる“Die Zärtlichkeit der Wölfe” (1973) - プロデュースはR.W. Fassbinder - のポスターとか、かっこいいったら。
http://cprhw.tt/o/2E9aR/
庭園にも出てみたのだが小雨がぱらぱら来たのでなんてこった、と次に向かった。
Alberto Burri: The Trauma of Painting ; Guggenheim Museum
イタリアの抽象画家Alberto Burri (1915–1995)の米国初となる回顧展。
前回来たときは、これかNeue Galerieの”Berlin Metropolis: 1918-1933”のどっちにするか悩んで、Berlinのほうに行ったのだった。
ぐるぐる階段に彼の絵がひとつひとつ、間隔を置いてぐるーっと展示してある。
例えば米国の抽象表現主義のようななにかを壊したりバラしたり外したりしていくようなかんじ - それに伴う感覚的・生理的ななんかを想起させるものもない。
Kurt Schwittersみたいになにかをなにかに向かって構築・構成していくようなかんじもない - ひょっとしたらあってそれを見せないようにしているのかもしれないが、ここにあるのはタイトルの”The Trauma of Painting”にもあるような四角四面の絵画の枠の上下まんなか、隅と中心、絵具の置き方、その色、その練りこまれた肌理、それらが織りなす境界とか、布と画布と表面のゲシュタルトとか、そういうのをものすごく拘って考えて考えてこわごわ作って、でも生乾きみたいな、いろんな窓のような。
その裏にありそうな情念が醸しだした絵画、というよりイタリアの職人的な意匠を感じさせる固い絵画たちだった。
そこから更にThe Metropolitan Museum of Artに走って展示をみっつだけ。
ここは入場料を自分で決められるのだが(Suggested Priceは$25)、今回は$20にした。
Fashion and Virtue : Textile Patterns and the Print Revolution, 1520–1620
布に描かれるパターンの起源となったプリントイメージのおおもとを辿っていくとルネサンスあたりまで行くそうで、小さな冊子に描かれたパターンやドローイング(のコピー)がどんなふうに布上に展開されていったのか、をプリントの木版やエッチングなども含めて展示している。
印刷物好き、インク好き、布繊維好きにとっては自身の嗜好の根源をくすぐられるような内容で、ずっと浸っていたかったけど時間がないので薄いカタログだけ買って出た。
Jacqueline de Ribes : The Art of Style
Costume Instituteの展示。 フランスお貴族でファッションアイコンのJacqueline de Ribesのクローゼット(アーカイブ、と書いてあったが)お蔵出し。 Saint LaurentもDiorもいくつかあるのだが、本人のデザインによるオートクチュールが圧倒的によいしすごいし、とにかくブレがないというか、一体しかないマネキンの凄み、というか。
"The Art of Style" - 貴族ってこういうもんよね、だった。
http://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2015/jacqueline-de-ribes/gallery-views
ヴィスコンティの監督で実現しなかった『失われた時を求めて』のゲルマント公爵夫人役、見たかったなあ。 この人がやったら凄かっただろうなー。
Christmas Tree and Neapolitan Baroque Crèche
毎年の恒例の、定番のやつ。 絶対行く、というわけではないがなんかずーっと見ている。
大抵はある展示から次の展示に走りぬける合間にぺこり、なのだが、たまには立ち止まったりもするの。
ロックフェラーのツリーだと見上げておおおー、で終りなのだが、ここのはサイズ的になんか微妙で、たまに跪いているおばあさんとかいるのだが、どうやって相対してよいものか悩んだりする。
なので、両手あわせてぺこり、来年もよいことありますように(← ちがうだろそれ)、とか。
でも本当に素敵なツリーだとおもうの。
http://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2015/christmas-tree
美術関係はいじょう。
行きたくなったけど、時間がなくてだめだったのは、地下鉄の広告で見かけたこれ。
http://www.museumofsex.com/portfolio_page/exhibition-hardcore/
Hardcoreとは何か、それはどこから来たものなのか。おもしろそうでしょ。
12.26.2015
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