10.18.2013

[film] Enough Said (2013)

すこし前に戻って3日の晩、Seattleでの二日目の晩、夕食が早く終わったので、7:30頃、裏のシネコンに走りこんで見ました。

James Gandolfini の遺作… ではない最後から二番目の作品。

Eva(Julia Louis-Dreyfus)はシングルで、高校生の娘と暮らしていて、でっかいマッサージ台を運んで訪問マッサージ師をしてて、ある日友人(Toni Collette ..さいこう)に誘われたパーティで詩人のMarianne (Catherine Keener) と会って、更にばついちでTVプログラムのアーカイブの仕事をしているAlbert(James Gandolfini)とも会って、Marianneのおうちに呼ばれてマッサージしに行ったり、Albertとは食事をしたりして仲良くなる。

そうしているうちにAlbertの娘を介してMarianneはAlbertのex妻で、Marianneからさんざん愚痴を聞かされていたex夫ていうのはEvaが好きになろうとしていたAlbertのことだったことがわかって、びっくりして、そうこうしているうちにMarianneの家で全員が鉢合わせして、みんなすんごく気まずくなって、あーあ、になるの。

というだけの話なのだが、EvaとAlbertがだんだんに仲良くなっていくところとか、しょうがないなあ、ていうかんじでよりを戻すところとかが、ふたりの笑顔のゆっくりゆるやかな切り返しだけで、とてもよく描けていてよいの。
大人の恋、とかぜんぜん信じたくないし見たくもないのだが、ここにあるのがそういうのだと言われたら、そうかも、て素直に納得する。

James Gandolfiniが玄関脇のテラスのとこに熊みたいに立って少し目を細め、怒っているような笑っているような、まったく... みたいな顔をしてこっちを見ているとこ、ほんとうに惜しいひとを亡くした、ておもう。
彼の代表作は"The Sopranos"じゃなくて、こっちにしたい。

エンドロールの最初に、小さな文字で"For Jim"とだけ、画面の真ん中にぽつんと出る。 
バックに流れるのがEELSの"I Like the Way This Is Going"なの。

Evaの娘の友人役でTavi Gevinson さんが出てて、用もないのにEvaの家のソファでごろごろ寝てばかりの役で、なかなか素敵だった。


これの後に"Gravity"にはしごしたの。  とてつもない段差をかんじた。 

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