2.02.2013

[music] Cat Power - Jan 29

29日の火曜日の晩、Terminal5で見ました。 今年最初のライブようやく。
直前まで行けるかわからなかったのでチケットは買っていなくて、当日券勝負、$35。
前座はパスせざるを得ず、9:15に会場について、9:30きっかりに本編がはじまる。

バックはステージ右手に女性のDrとG、左手に男性のKey + GとB + Percの4人構成、Chan Marshallは立ったままずっと歌に集中している。 長髪猫から短毛銀猫になっていた。

延々続くギターの単音アルペジオからゆーっくり夕暮れに向かって沈みこんでいくようなアンサンブル。 ドラムスのシンプルにすとんと落ちて抜ける音がよくて、そこにたまーに横からの太鼓の音が遠雷のように被さってきて、気持ちよい。

背後には実写動画も含めて結構いろんな映像が流れていくのだが、それで音の世界が大きく変わったり動いたりすることはなかった。

新作の"Sun"はまだあまり聴けていないのだが、ほぼそこからのセットだったもよう。
Voがそんなに前に出て来なくて、コンクリートの上を吹いてくる風のような声、でもそれがこのバンドのブルージーな、でも漆黒には向かわないトーンにはよくはまっていた。

中盤以降、目に見えてぐいぐいよくなっていって、ずっと聴いていたかったのだが、アンコールなしのほぼ1時間半。

客席に手をふったり、客出しの音楽が鳴り始めてもずっとお辞儀していたり、「来てくれて本当にありがとう」と言ったり、"You Are Free" (2003)の頃のピアノに向かって不機嫌全開2時間ライブとかを知っているものとしてはあっけにとられてしまうのだったが(周囲の客の何人かも絶句していた)、本人はいたってふつーに幸せそうにふんふんしてて、つまりは一匹猫で、猫が幸せならばこんなによいことはないかー、なのだった。

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