金曜日はほんとうに、くそあっつくて何度か、何度でも死ぬかとおもった。
だもんだから会議に参加していた全員やるきゼロで、5時にあがってみんなで角のパブに逃げこみ、だらだら飲み始めたので適当なところで抜けて閉店間際のBergdorf の古本屋に駆け込み、2冊だけ買う。 どちらも昔から置いてあって、どうしようかなー、だったやつ。
- Kenneth Anger "Hollywood Babylon" どこの時点のかわからぬが、初版、て書いてあった。
これの日本語版はこないだ再発されましたが、あれよかぜんぜん大判で、写真がみごとなの。
- むかしKnopfから出たde Meyerの写真集。 紙の質と印刷のかんじがたまんなくて、つい。
で、夕暮れの公園でしばしぼーっとした後、Times Squareに下りて、今日から公開の"Friends with Benefits"をみようとしたのだが、暑さから逃れようとあがく難民でロビーはごったがえしており、9:30pmの回はすでに売り切れ、しょうがないので隣の映画館でこれを見ることにした。 どっちみち見るつもりだったし。
あんましぱっとしない3人組が、自分達がぱっとしないのは性悪な上司のせいだ、ということでお金を集めて殺しのコンサルタント(Jamie Foxx)を雇って、実行しようとするのだが、うまくいくわけないよね、というおはなし。
性悪な上司は、とてつもなく陰険でパラノイアのKevin Spacey、すだれ髪でひたすら気持ちわるいColin Farrell、色情狂の歯科医さんのJennifer Anistonの3名。
まあひどいんですよ。(でも、Jenniferはちょっとはゆるすかも)
でも、どっかにいる、ぜったいいる。 お前なんかいなくなっちゃえ、というやつらが。
とにかく、加虐のほうも被虐のほうも、出てくる連中ぜんぶがろくでなしで、どうしようもなくて、計画もぜんぶぐだぐだのしょうもない方向に転がっていく、その様がとてもリアルでわかりやすくて、たのしい。
"The Hangover"のどっちに転んでいくかわからない系の笑い、というよりは上司と部下、というかっちりした関係の縛りのなかであがいてもがいてひっくり返っていく笑い。
久々に狂いまくっているKevin Spaceyを観れるとこ、”Just Go with It”の後で、更にすごくなってしまったJennifer Anistonのコメディエンヌぶりが観れるとこ、など見どころはほんとにいっぱいあるの。
監督は、"Freakonomics" (2010)のひとで、いろんなものがいろんなとこに食いこんだり捩れたりしていくのをねちねち描くのがうまいねえ、とおもった。
Todd Phillipsの豪快でたまに投げやりなノリとは別のやつが。
7.29.2011
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