七夕の晩に爆音でみました。
こういう系(てなに?)は阿佐ヶ谷でいくつか見ていたし、これもたしか阿佐ヶ谷でみたやつなのだが、あそこの、床にべちゃーとなるかんじ(お茶の間まぐろ)で見るのとはぜんぜん違う、ふつうのスクリーンで見るとそれなりにびっくりする。
おお、映画だー、みたいな。(なんだそれ)
いえ、爆音もあるのかもしれんが、映画としてとってもブリリアントな、映画どまんなかのオーラがぶあーっとでてた。
女優さんはみんなへたくそで台詞棒読みだし、喧嘩もエロも中途半端でなんだそれ、みたいのもいっぱいあるのに、なんだろうな。
反権力、とか、やらしい大人(悪徳教頭の名は、石原仙太郎…)に立ち向かう、ていうのはこういうことなんだ、と杉本美樹とか池玲子とか女番長連中のぎんぎんした目つきが語ってしまうとこ、とか、当然のようにスクリーンのあちこちにならず者とか、流れ者とか、不良とか、そういう連中がごろごろしているとこ、とか。
ほんとふつうにおもしろくて、最後の激突のとこなんて目が離せないしすごいし、あっという間なんだよね。 (冒頭のリンチのとこだけは、さすがにいやだ)
翌日の金曜日は、ユーロのローシャ特集に行こうとおもったのだが、時間がなくなり、イメージフォーラムのブレッソン特集に駆け込む。
59年の『スリ』。
これも、何回みてもすごいのな。
クライマックスのポケットから機械みたいに財布がおちてそれに連結された別の機械みたいに手錠がくるっと絡まってくるとこ、あそこで人生がまるごと音をたてて落ちる、そういう音がする。
『ラルジャン』のほうも、そういうすごい音が。あの金属音。
しかし、ブレッソンを見るといっつもなんか反省してあれこれ申し訳ない気分になるのね。
なんでだろ。
7.16.2011
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