7月9日は、爆音のオールナイト。東宝の怪獣もの4本。
これはもうしょうがないの。怪獣が出るいうたらみんな出動するでしょ。それとおなじなのよ。
これまで爆音がなかったのが不思議なくらい。福島の件を持ちだすのは野暮ってもん、かもしれんが、でも、きちんと足場は固めておかないと。
結果からいうと、これはもう断然、圧倒的な伊福部昭ナイトだった。重低音爆音、というよか爆撃、としか言いようがない、あの轟轟した低音に一晩中引き摺りまわされっぱなし。
あとは、田崎潤と宝田明、かな。
放射能はというと、もうとっくに、きていた。やられていた。爆音はそれを特大のガイガーカウンターとして耳元に突きつけてくれただけだった。
以下、順を追って簡単に。
■ ゴジラ (1954)
オープニングタイトルの漆黒をバックにどーん、どーん、どーん、どーん、と鳴り渡る冒頭のあれ、あれだけでもうじゅうぶん。
それにしても… とやはり思うよね。広島と長崎を経て、こういう映画を作っておきながら、この時点で反省点は既にじゅうぶん網羅されているにも関わらず、なんで平気で忘れてしまうことができたのか、と。 村上春樹の講演ではないが、これを忘れること、忘れるふりをすることができてしまった自分たちの愚かさ、浅ましさを、今度ばかりはぜったいに忘れてはいけないの。
■ 海底軍艦 (1963)
1万年以上どっかの海底でうじうじ世界制覇を狙ってきたムウ帝国と戦争負けたのに聞こえないふりしてどっかの島に籠っておなじように世界デビューを狙ってきた旧帝国海軍がよくわからん互いの意地をかけてぶつかりあう。
これも最近世界のあちこちで見られないこともない、もういいじゃんそんなの… 系の戦い、で、なんだかどんよりしてしまった。 ムウ帝国をぶちのめすのはいいけど、そのゴミで海はやっぱり汚れるじゃねえか、どうすんだよ、とか。
マンダのあのうりゅうりゅした唸り声を爆音で聴けたのはいかった。
マンダよわいけどな。
■ 怪獣大戦争 (1965)
当然リアルタイムで見てはいなくて、70年代の東宝チャンピオンまつりで見たのだろう。でも、当時の小学生でもゴジラのしぇー、は「あーあ、やっちゃったよ」と思ったのを憶えている。 これ以降顕著になっていったゴジラの除染化、はエネルギー・電力業界の陰謀だったのかも、とか適当におもうことにした。
X星人がレディーガードで悶えながら死んでいくとこは虫だよね、とか。
■ フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ (1967)
子供の頃にTVでみて、こんなかわいそうでかなしーのあるかよ! と憮然とし、ある種のトラウマになっていた1本、だと思いこんでいたのだが、トラウマだったのはどうも『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965)のほうだった(ラストのとこ)らしいことがわかった。
あと、サンダとガイラは兄弟ではなくて、クローンだった、ということもわかった。クローンでも性格はあんなに違っちゃうんだね。
あと、ひょっとして、サンダって山にいるからさんだ、で、ガイラは海だからがいら、なの? それってみんなとっくにしってることだったの? なんでだれも教えてくれなかったの? とか日曜朝の4時くらいに悶々としていたのだった。
あと、スチュワート博士って、イアン・デューリーに似てるよね。
どうでもいいけど。
朝の光がありえないくらいに眩しくて、見たやつぜんぶ夢みたいにおもえた。
7.16.2011
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