2月16日、金曜日の夕方、BFI IMAXで見ました。
公開は14日のバレンタインデーで、公開週の金曜の夕方の入りとしては相当にがらがらでやばいかんじって思ったが、その時点で評判とか見ていなかったし、(後からみた)Guardianの★がひとつだって見たいのは見るので、いいの。映画みてモトとれるとかとれないとか、昔からちっともわかんないしどうでもいいし。 監督はこれがFeatureデビューとなるS. J. Clarkson - 女性監督だからつまんない、なんて言い草は論外、恥を知れ。
これまでのMarvelのヒーローものとははっきり違うかんじなのと、ミステリーサスペンス仕立てみたいな言い方をしつつ実はぜんぜんそうではない辺りがいろいろ言われている根っこだろうか。「ミステリーサスペンス」なので、先を知りたくないひとはこの先(以下略)。
1973年、ペルー・アマゾンの山奥で身重のConstance Webb (Kerry Bishé)が変てこな蜘蛛を探していて、見つけた!ってなったら同じ探検隊にいたEzekiel Sims (Tahar Rahim)が彼女を撃って蜘蛛を奪って消えてしまう。スパイダー柄の衣装の謎の原住民が彼女を救いだし謎の泉で再生させるものの赤ん坊が生まれた後でConstanceは亡くなってしまう。
2003年、Cassandra – Cassie (Dakota Johnson)はNYのQueensでパラメディックとして大忙しで、橋から落ちそうになっていた車から運転手を救った際、自分は車ごと川に落ちて臨死体験をしたら未来を予知する能力が備わったことを知る。
他方で、いきなり富豪になっててNYに暮らすEzekielは、3人の蜘蛛装束のGirlsに殺される悪夢を繰り返し見ていて、こいつらを早く見つけだして始末しておかねば! ってNSAの職員からすべての監視カメラにアクセスできるKeyを奪って人を雇って3人娘の居場所を探し始める。(2003年の技術でそれは難しいと思うよ)
並行して、どういう縁の巡りあわせなのか、Cassieの周りに寄ってきた身寄りのない3人娘に降りかかる危難を予知してしまった彼女は、ぜんぜん言うこときかない(まあふつう聞かないよね)彼女たちをなだめたり子守りしたりしつつ、いきなり蜘蛛スーツで襲いかかってくるEzekielから彼女たちを守ることができるのか…
Cassieが前面に立って敵に立ち向かうわけでも3人娘が変身して戦うわけでもなく – 一応最後の方でイーストリバーの看板のとこでのバトルはあるけど - 悪夢だか妄想だかに勝手に取り憑かれた小悪党ひとり – これまでの蜘蛛世界に登場した悪党と比べると圧倒的に背景が薄いし強くないし – の騒動に巻き込まれてほんといい迷惑だわくそったれ、くらいで、それなのにあの”With great power comes great responsibility”とそっくりの見栄を切られちゃうとなー。
Spider-Verseのアニメーションが男の子目線のわらわらした小蜘蛛たちの大冒険を描こうとして、こっちでは女の子目線で蜘蛛の巣に引っかってくる悪をやっつける、そういう分担みたいなのを期待しているのだとしたら、なんか当たり前すぎてつまんないかも。
あと先のことが見える能力を画面上で表現するのって、まず彼女に見えた未来を描いて、それがその通りに起こる/起こったことをもう一度描く、しかないのかなあ? なんかムダな気がして。 Multi-Verseでも未来って見えるもんなの? とか。
それと、2003年のQueensが舞台で、Cassieの同僚としてBen Parker (Adam Scott)と彼の身重の妻Mary Parker (Emma Roberts)まで出しておきながら、なんで本尊にかすりもしないのか。ほんのちょっとでよいから、なんか見せてくれれば納得するのに。原作のコミックスの世界では説明されているのかもしれないけど、さ。 これじゃ続編が作られるとは思えないしー。
どうせなら居直って(お前らの見たいのはこんなもんだろ!)、Madame Webの館にやってくるすけべ男たちを彼女たちが端から縛りあげて宙吊りの血祭りにしていくSMホラーにしちゃえばよかったのに。機器と仕掛け一式はぜんぶ”Fifty Shades”シリーズのChristian Greyが提供してくれるの…
2.22.2024
[film] Madame Web (2024)
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