6月17日、土曜日の夕方、109シネマズ二子玉川のIMAXレーザーで見ました。ふつうにネタバレはしているとおもうー。
DC Extended Universe (DCEU) っていうのの13番目とのこと。Flash役で主演のEzra Millerの起こした暴力沙汰などにより制作が難航して監督も変わったりした - なので重ったるかった”Justice League”以降のやや軽めのやつ(として作られたはず)として、義務半分くらいで見た。
冒頭、Barry Allen / The Flash (Ezra Miller)が出勤途中にいつものコーヒーショップでいつもの店員さんがいなかったためにいつものが出てこないことに苛立っていると病院の建物で大惨事が起こりそう - Ben AffleckもGal Gadotも忙しいからやっといて、で赤ん坊とかわんわんをなんとかを串刺しで救ってぐったりして、ああこんな人生.. って夕陽に向かって走っていたら自分が少しだけ過去に戻れてしまうことに気づく。
Barryにはママを殺した容疑で収監されて裁判待ちとなっている父Henry (Ron Livingston)がいて、無罪となる証拠をずっと探しているのだが決定的なものはなくて、でももしあの時買い忘れたパスタソースのためにHenryが外出しなかったら事件は起こらなかったかも、と、ママの買い物のときにスーパーでパスタソース缶をカートに入れておく、というのをやってみたら…
それをやって現在に戻る渦の途中で変な怪物にどん、て押されて抜けたその地点はBarryが電撃を受けてFlashになる手前の世界で、ママは生きていてくれたのだが、”Back to the Future”の主演俳優はEric Stoltzだったりどうも様子がおかしい。 そんなことよりもBarryに電撃ショックを与えてThe Flashにしなければいけないから、ってその瞬間を待ってやってみたら電撃はふたりのBarryにぶちあたり、若Barryはなんとか引っ付いてくれたものの、老Barryの方は前歯と一緒に能力を失ってしまう。あと、そんなことよりZod将軍 (Michael Shannon)が現れて地球に大穴を掘り始めたのでなんとかしないと、ってBatman – Bruce Wayneを呼んでみたらMichael Keatonのが出てくるわ、Supermanは? っていうと彼のいとこだというSupergirl / Kara Zor-El (Sasha Calle)がぐったりした姿で現れるわ、とにかく同系のキャラでも想定していたのとまったく違うのがぞろぞろ出てくる。 この辺はギャグでしかなくて、その辺のなにこれ? がシリアスで危機的な状況をオーバーライドして、結果ナンセンスどたばたSFみたいになっている。それでよいのかもしれないけど。
交錯しないはずのスパゲッティ(乾麺)が交錯したところで変な力を加えたからぐにゃぐにゃに茹であがったスパゲッティ(おいしくなさそう..)になってしまった、という例えはわかりやすいけど、でも”Back to the Future”の主人公も”Top Gun”の主人公もその時点で俳優だった人たちからの選択肢、の話でしかないのは偶然? 彼らが俳優になっていないかもしれない可能性は? スパゲッティでもBarillaかDe Ceccoか、しかありえないの? こんなのやりだしたらなんでもありじゃんどうしろっていうのさ? ってなったところで“inevitable intersection”というのがある、とか言い出すし。
こういう、マルチバース使いが出てきた最初の頃は、援軍とか煙幕とかどんでんとか、そういう使われ方だった気がして、だからそうくるかー、というゲームの死角を突かれるおもしろさがあったと思うのだが、ここんとこのやつって主人公の運命の選択とか分岐、のような使われ方になっているのはどうなのだろう? これって運命(論)があって、それを受けいれるのか抗うか、でも結局.. というだけのお話しをぐるぐる回しているのにすぎなくて、それは主人公の立場とか置かれた状況に対してどこまで思い入れできるか/できそうかに結構左右されがちで、今回のに関していえば、あんなふうなBarryの錯綜しつつもごりごりに固まってしまったありようって、どうしたってEzra Millerの昨今の荒れっぷりや狼藉を思い浮かべてしまうので、結果そんなおもしろくはないし乗れないし。という意見と、でもこいつ、そんなふうに妨害されてどんなに無駄だ、って言われても火花散らして走ってるだけ、走るしかないの変なの、っていうのと(そんなバカ映画が好きだったんじゃなかったのか?)。
あと、でも、やっぱり、ぜったい許してはならないのはSupergirlをあんなループのなかに放ったらかしにしたこと。これがなにより一番ひどい。
こういう状態で翌日に”Spider-Man: Across the Spider-Verse” (2023)を見ると少しびっくりする。なにかが起こっているのか? って。ねえよ。
6.21.2023
[film] The Flash (2023)
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