8.04.2019

[film] La noche del terror ciego (1971)

7月25日、木曜日の18時くらいにモスクワからヒースローに戻って、この日の午後に英国の史上最高気温が更新されたことが数日後に公式認定されて、公式なんてどうでもいいけどこの部屋にいたら素直にしぬ気がしたので映画に行くことにした。

BFIで毎月最終木曜の夜中にやっているホラー/スプラッター映画特集。 少しは涼しくなるかなあ、って。
英語題は”Tombs of the Blind Dead”、邦題は『エル・ゾンビ I 死霊騎士団の覚醒』.. なんかすごい。カルト的な人気があっていろんなバージョンがあるらしいのだが、上映されたのは101分、スペイン語英語字幕のだった。

夏のプールで高校の頃に親友だったBetty (Lone Fleming)とVirginia (María Elena Arpón)が再会して、バカンスに行かない?って誘うのだが待ち合わせ場所にはVirginiaの彼Rogerも一緒で、Virginiaは突然ご機嫌を損ねて(ふたりは高校時代になにかあったらしい - あったの)、蒸気機関車の窓から僧院のようなのが見えたのでいきなり飛び降りてそこに向かう。場所でいうとスペインとポルトガルの国境付近のBerzanoっていうあたり。 

Virginiaが建物の入り口で門を叩いて開いてもしもし、ってやっても誰もいないようなのでそのまま中で泊まることにして(.. 泊まるの ?)、夜になると着替えてラジオつけて寝袋に入って寝る。と、いろんな音と共に僧衣を纏った亡霊みたいの(目がないの)とか馬に乗った同様のが地中や墓場からぞろぞろ湧いてでてゆっくり追っかけてきて、彼女は叫んで逃げまわるのだが結局捕まって..

彼女のことが気になった(彼女を置き去りにした)2人は探しに行かなきゃ、になるのだが翌日警察が現れて彼女はなにかに殺されたようだ、って遺体をみると咬み傷みたいのが全身にあってなんか変で(この遺体、後で立ちあがってひと暴れする)、彼女が向かった僧院のことを地元の大学教授に聞いてみると中世の血も凍るような生贄とかのお話が出てきて、そこに行ってみるのに協力を請うと、ちょうどVirginia殺しの嫌疑をかけられた息子のPedroがいるよ、っていうので、Betty, Roger, Pedro, Perdoの情婦の4人で僧院に向かうの(警察も一緒に行ってやれよ)。

で、おんなじようにあれらが湧いてきて、みんな割と簡単にやられちゃって、夜が明けてもそいつらは墓には戻らずに列車に乗り込んで … (→ 続編以降?)

監督のOssorioはあれらはゾンビというより馬に乗ったミイラとかヴァンパイアに近いやつ、と言っていて(とペーパーにはあった)、なのでそういう化け物に人々がやられていくお話としては、墓から出て来る化け物達の造型がすばらしいので文句なくて、ただあまりに化け物としての完成度がすごくて見惚れてしまうので、怖さはそんなにこなかったかも。 もっと腐って糸ひいてぷーん、みたいなかんじにしてもよいのに、なんかマチズモ濃すぎて強すぎるのよね。元騎士団だからしょうがないにしても。

あと、クローズアップとかエコーのかけ方のこてこてくどいとこ、とっても70年代だよね、と思ったらもろ70年代の映画だったと。

ポルトガル〜スペイン感たっぷりのサマームーヴィー、でもある、か。

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