27日土曜日の夕方、BFIで見ました。
BFIではどういうタイミングか知らないが、“Woman with a Movie Camera”ていう括りで女性監督による女性映画を上映することがあって、そこで、Riot Grrrlに関連した中短編3本が上映された。
Dirty Girls (1996)
サンタモニカの学校の8th grade(13歳)のAmandaとHarperはずっとシャワー浴びないずっとおなじ服来たままの姉妹で、同級生とかからは汚いとか後ろ指さされたりバカにされたりしているのだが、彼女たちは自分たちの断固たる考えがあってやっているので So What? で、やがて彼女達の言葉や彼女たちがZineで明らかにしたメッセージ – これに対しても散々なdisが寄せられる - を卒業生のMichael Lucidがカメラに収めたドキュメンタリー。
映像も構成もとってもrawなのだが、彼女たちが特におかしいとは思えないの。
ここから20年後の同じ年頃の少女を追った –これはドキュメンタリーではないけど - ”Eighth Grade” (2018) – 祝日本公開! – と比べてみてほしい。 変わっていくもの変わらないもの。
音楽は、これもrawでlowなLiz Phair の“Batmobile"が流れてくる。
https://bust.com/arts/9459-this-dirty-girls-short-film-will-make-your-day.html
In Search of Margo-Go (1994 / 2015)
1994年にJill ReiterさんがKathleen Hannaさんと一緒に撮って未完のままとなっていた伝説のバンド物語が2015年にいきなり完成して披露されたもの。この上映会のビジュアル(インスタにあげた)で、志村けんみたいな白塗りでバカな顔をしているのがKathleen Hannaさんなの。65分。予告はこんなかんじ。
https://www.youtube.com/watch?v=qoZVj9I90F8
80年代初のダンステリアとかできんきんのNew WaveバンドをやっていたJill Reiter & Kathleen Hannaのふたりがその時代に閉じ込められたまま抜け出せなくて、実写とアニメ(テクノでハイパーでニューロマでなかなか恥ずかしい)の組み合わさったパラレルワールド(←80’s)でバンド(名前はThe Invertsとか Zippers in the PantsとかSlut Punchとか)を転がしてどつきあったりしながら人生を模索していくの。
タイトルは彼女たちのヒーローだったThe Go-Go’sの初代ベーシストのMargot Olavarriaさんから来ている、と。
音楽担当のLK Napolitanoってだれだろ?
Bikini KillとLe Tigreの間のミッシングリンクはこれだったのかも、って。
Don't Need You (2005)
Riot Grrrlとは果たして何だったのか – 何なのか(終わってないからさ)をめぐる音楽ドキュメンタリー。すごくおもしろかった。
90年代初のDCのハードコアシーンが余りにムキで野蛮な男の世界で染められていたことにあきれて怒ったOlympiaの女性たちが自分たちで始めたバンドとかZineとか – Bikini Killもだし、BratmobileもHeavens to Betsyも、あれこれ。なぜ彼女たちは立ちあがらねばならなかったのか?
これまで見てきたパンクのドキュメンタリーには必ずあった弾けるやんちゃなガキのイメージは一切なく、女性たちの静かでクールな怒りに満ちている – “Don’t Need You” – あんたなんかいらない。
男性側からはジャーナリストのMark AndersenとIan MacKaye氏が真面目かつ神妙にコメント。Fugaziの91年のライブ - “Suggestion”をやる映像も少し。
あと、Heavens to Betsyの初ライブ(?)の映像 – まだ子供顔のCorin TuckerさんはすでにSleater-Kinneyしていてかっこいい。初期のチラシにはRebecca Gatesさんの名前も見えたり。レーベルとしては、やはりK RecordsとKill Rock Starsが大きかったんだな。
ラスト、Bikini Killのライブでの”Rebel Girl” - こないだのライブとおんなじ強さで、怒りはちっとも解かれていないんだよ、って。
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