8.09.2019

[music] Thundercat

Nile Rodgersがキュレーターとなった今年のMeltdown、出演者もスケジュールもなかなか発表にならず、なんか決まらないのかしら揉めているのかしら? の後で発表になったメンツは、昨年のRobert Smithキュレーションの、あれもあるこれもあるぜんぶ見たいけどどうしようしんじゃうー になった昨年と比べるとなかなか微妙で、勿論そうじゃない人だっているのだろうが、やっぱしダンスミュージックって楽しいし聴きたいけど連日連夜だと体力的に厳しくなっていて(普通のスタンディングライブでも2時間超えると...  昔はGeorge Clintonの4時間とか平気だったのにな)、なのでチケット発売日も注視しないでおいたらこれなんかはあっという間に1階席はなくなっていて、あーあ、って本番の数日前に見てみたら4列目が空いてたので取った。

4日の日曜日、この日は午前からBBCのPromsでオルガン聴いて、30年代のコメディ見て、90年代の殺伐としたのを抜けて、そういう起伏の激しい状態から始まっていた前座のOnyx Collectiveに座る。 ギターレス、ヴォーカルとサクソフォンがフロントの5人組で、NYから来たのだと。いかにも東海岸のJazz/Funkだねえ、のすかすかした、Collectiveとしか言いようのない(そういえばむかし、Groove Collectiveっていたねえ)猥雑なノリで、なんか懐かしかった。

彼らの演奏が終わるとNile Rodgersさんがわざわざ出てきて、彼らはこのためにBrooklynから来たんだよ拍手を!次のThundercatはLAから来たよ、楽しんでってね! って。この辺の世話焼き加減はとてもNile Rodgersだなあ、と。

Thundercatさんて、17年、地獄の黙示録/河童ジャケットの”Drunk”を少し聴いて宅録系のひとかと勝手に思っていたらでっかい6弦ベースを抱えてでてきて(← 知らなさすぎ)、あとはドラムスとフェンダーローズ寄り鍵盤の横並びトリオ編成で、歌もうたうしコーラスもするし、すごく底の深く低いどっしりした電気フュージョン・ジャズみたいのを聴かせてくれた。でもよく見ると指とかめちゃくちゃ動いているしドラムスもマルチタコ脚みたいだし高度で複雑すぎて、でもそのうち意識の裏にすーっと抜けていくような気持ちよさがやってくる。 (最近の)King Crimsonのように聴こえるところもあったかも。 もうちょっと踊れるかんじだったらなー、いや踊んなくていいわこれ、とか。

BBC Proms 21: Olivier Latry

同じ4日の午前11時スタート、Royal Albert HallでのProms 21はパイプオルガンのソロで、あそこのパイプオルガンがどんなふうに鳴るのか聴いたことなかったし、日曜の午前にオルガンてなんかいいかも、って。
奏者のOlivier Latryさんはこないだ焼けてしまったパリのノートルダム寺院のオルガン弾きの方で、であるのならノートルダムの分も含めてしっかり聴いてあげないと。

ハチャトリアンに始まりベートーベンにバッハにリストにサン=サーンスに、古典スタンダードからモダンまで8曲、加えて最後に即興で1曲、アンコールも1曲の約90分。
パイプオルガンてなんであんなにでっかい音がでるの? なんであんなに多彩で多様な音色がなるの? ダブみたいな音処理のってどうやっているの? など、聴けば聴くほど謎にまみれていくのだったが、音はひたすら圧倒的に聳えていてひええー、だった。

いつもの椅子席にしたのだが、立ち見のフロアにいる人たちの一部は床にそのまま寝転がって聴いていてあれいいなー、って。 来年もあったらやってみたい。

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