26日、日曜日にHeathrowについたのが朝8時過ぎで、部屋に戻ったのが9時過ぎで、お洗濯してお洗濯だして買いだしして、終わってもまだ11時前で、お昼を食べてもまだ12時で、飛行機で寝てしまったせいかあまり眠くならなくて、さてどうしましょうと探してたら出てきたのがこれで、チケットは売り切れてはいるもののキャンセル待ちで取れそうな予感がしたのでこれに決めて、すこしお昼寝して3時過ぎに向かった。
Cassavetesの"Opening Night" (1977) がオープニングだったFashion in Film Festival 2017のエンディングの作品がこれで、World Premiereとある。
どういうのかというと、Henri-Georges Clouzotの未完の作品”L'enfer" - “Inferno” (1964) 。これの撮影で残された185のフィルム缶がアーカイブから発見されたのが2007年、これを元にSerge Brombergが再構成したのが"L'enfer d'Henri-Georges Clouzot" (2009) - 未見- で、これは当時のヌーヴェルヴァーグとの関わりとかClouzot像に新たな光を当てることになったらしいのだが、今回上映されるのは再構成ので使ったのとは別の素材(Unseen)を65分に再構成して電子音楽のライブ(by Rollo Smallcombe)を被せたもの。 未完の未見フィルムの再構成バージョンの余り、なんてどう接してよいかわかるもんかなのだが、Jarvis Cockerさんも今回のFestivalの必見の5本に挙げていたし、おもしろそうかも、と思って。
少し早めに行ってbarbicanの近辺をうろうろした。ぽかぽかの陽気で気持ちよくて、公園ではみんなごろごろしてて、池(Lakeていう)には鴨とかカモメがいて、それを取り囲む高層住宅群は重厚でかっこよくて、ああこれがゴーメンガーストやハイ・ライズの物語に繋がっていくんだわ、とか思った。 あとでわかったのだが、ここ、賃貸物件としても結構でてるのね。でもここに借りたら会社にも歩いて通えるしまったく外に出なくなっちゃうよね。
ここの映画館は既に何度か行った音楽のホールの隣の棟の地下、火事とか惨事があったらぜったい逃げられなくなってそのまま地下生活者かモグラになっちゃうような、そういうとこで、チケットは割とあっさり買えた。
映画に戻る。 元のフィルムについて解説に書いてあったのを引くと、撮影は6ヶ月間、スタジオとロケとで、3人のカメラマン(うち一人はClaude Renoir)がカラーとモノクロで別個に撮って当時の撮影・現像技術を駆使して作りあげられた、と。 全体にものすごくお金がかかっているであろうことが見ただけでわかるかんじ。
映画は、もとの"Inferno”が妻の浮気に対する夫のオブセッションを中心に描いているそうなので、その線でいくらでも素材 - 加工を前提としたお試し用の素材があったのだろう、彩色したのからモノクロ、ストロボ、いろんなエフェクトを施しまくりのRomy SchneiderやCatherine AllégretやDany Carrelのクローズアップやかっこいいカットがてんこ盛りで、たしかにFashion in Filmぽいかも、ていうのと、どんながんがんのエフェクトかけてもすっぴんでもヌードでもまったく動じないで頑としてそこに居座ってしまうRomy Schneiderが、というより彼女の表象イメージがなんかすごい。
(これと同じ印象を最近抱いたのはやはりKristen Stewartだろうか)
(上映前のトークでこの撮影のことをRomy Schneiderは思い出したくもない、と言っていたって)
音楽はデスクトップのぴろぴろでも別によいのだが、64年に撮られたものであることを考えると当時の実験音楽とかを使ったほうが雰囲気は出たかも。
LobsterとMUBIが協賛なので、MUBIとかではもう見れているのかもしれない。← 確認しろ。
BBCのニュースにEnoせんせいが出ているのだが、もうねなきゃ。
4.01.2017
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