夕方にオランダから戻ってきました。 空港からbarbicanに直行して、Ivo van Hove + Jude Lawによる”Obsession” - Viscontiの『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 - の舞台翻案を見て、さっき帰ってきた。
へろへろ。あさってひっこしなのに。
イースター四連休の前日、13日の木曜日の夜、Prince Charles Cinemaで見ました。
撮影のJoe Dunton氏が私有している70mmフィルムでの上映。これまでDVD化とか一切されてこなかったブリティッシュ・スカ全盛期のライブドキュメンタリー(上映前のトークで同氏はこういうのは”Spoof documentary”、て呼ばれたのだと)。
で、とにかく35mmを70mmに焼き直してサウンドはアビイロードスタジオでリマスターしている、世界にいっぽんしかないフィルムでの上映だからね、と。
サントラは日本でも発売されてジャケットも憶えているのだが日本での上映ってあったんだっけ? (上映後のトークで日本でも上映されて盛況だったって...)
日付(79年の11月、Tottenham Court Roadのクラブだって)や曲名、バンド名のキャプションは一切なくてMCも入らず、The Specials, Madness, The Selecter, The Beat, The Bodysnachers, Bad Manners、この6バンドが1〜2曲演奏しては次のバンドの映像、を3周くらい。知ってる曲もあれば知らないのもある、けどどのバンドのどの音もおっそろしくしなやかで固くてかっこよくて、勢いがとてつもない。みんな笑っちゃうくらい若いけど。 客側はスタンディングでずっと元気に跳ね回っているけど、バンドの方はどれもこれも緊張しているのか真剣そのものでにこりともしない(除. Bad Mannersのハゲ)。Terry HallもSuggsもPauline Blackも歌に向かうテンションはパンクのそれと変わらない。最後の”Nite Klub”なんて客をぜんぶステージにあげてお祭りになってるのに、Terryだけぽつんと暗いまま。
いまなにを言っても言い訳にしかならんことは承知の上でいうが、このフィルムをリアルタイムで見ていたらなー、だった。当時この辺の音はまずファッション = 2トーンで決めて、みたいな伝来のしかたをしてて、それ聞いただけでじゅうぶん関係ないわ、だったの(そんなもんにお金かけられるかボケ)。でもこのフィルム見ると誰も2トーン服なんて着てない、ただのTシャツでやってるし、ほーんとにさあ、日本の音楽-ファッション業界のプロモーションってこの頃からクソだったのよね、と改めて。 でも、じゃあこれを見ていたらどうだったかというと、わかんないや。79年から83年くらいまでって、聴きたいのがほんとに山積みでレコードに針を落とすたびにいちいちぶっとんでいたからこの人たちのところまでたどり着けたかどうか。
でも、こんなふうに35年くらいたって出会ってびっくりすることもまだまだあるのだからよかったことにしよう。
客席は年寄りばかり、曲ごとにわーわー盛りあがってて、終わるとありがとうJoeおじさん!! てみんな心の底から言ってた。
これまで音が劣化するのが嫌だったのでデジタルを含めたソフト化は拒んできたがIMAXのフォーマットならよいかも、と思いはじめたそう。広く上映されてほしいなー。
これの前にRough TradeのEastでH.Grimaceていうバンドのインストアライブやってて見にいってた。 少し前にデビュー盤が店頭でかかってて - 店頭でかかっているやつはなんでよく聴こえるのかしらん? - その場で買ったのだがダウンロードコードがなかったのできちんと聴けてなくて、ライブはレコードよか柔いかんじだったけど、でもいいの。
4.20.2017
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