シドニーにはほぼ予定通りについた。
ねむい、だるい、することがない。 (ねればいいのに..)
22時羽田発のQantasは今となってはなんか懐かしいボーイング747で、でっぷり昔のアメリカの車みたいにクラシカルでぼろくて、ファーストクラスはなくて、一番前の席は上の棚がないのでどこに荷物入れるの? て聞くと先頭まんなかの突きあたりにあるでっかいタンスみたいなキャビネットに入れといて、ていう。上着もここのハンガーにかけてね、というのだが、ほんとふつうのタンスみたいなので変なかんじ。 セルフサービスなのも、なんかおもしろい。
ここの機内ディスプレイはひと昔前の解像度いまいちのやつなので映画どうしようかなー、と思ったら、”Absolutely Anything”があったので見てみる(日本公開決まったみたいね)。Monty Pythonの連中が作っているのだが、Simon Peggがあまりに期待通りのSimon Peggしてて、そりゃ ”Absolutely Anything”だよね、みたいなふうに話が進んでいくので、ねてしまった.. 床に落ちてた犬のうんこが自分で立ち上がってトイレに飛びこむところとかはおもしろかったんだけど。
仕事場に着いたのは11時すぎで、3時過ぎにはおわっちゃったの ...
べつにいいけどさ、べつにいいけどー、ランチのサンドイッチの時間をひいて3時間くらいのためにがんばって飛んできたわけ? て強く言わないからこういうのばっかりになっちゃうのかなあ ...
とかぶつぶつ言わないで空き時間ができたことを喜ぼうではないか、金曜日だし! と切り替えて、荷物をホテルにぶっこんでから近所のMuseum of Contemporary Art Australiaに行って、これ見ました。
前回12月に来たときは見れなかったやつね。
http://www.mca.com.au/exhibition/grayson-perry/
Grayson Perryは英国のアーティストで、"Claire”ていう女性のオルターエゴがいて女装したりしてて、2003年にTurner Prizeを獲っていて、2007年に金沢で展覧会をやっている(未見)。
セラミックの壷とか焼き物とかでっかいタペストリーとか地図とかオブジェとか彫刻みたいのとか絵画とか落書きとか、展示タイトルのとおりの、「ちっぽけなあたしのアート遍歴」(謙遜)みたいなかんじの。
ふつうに、漫画みたいでおもしろいの。 メディアはセラミックがその典型だけどほんとに伝統にのっとっていて - ビデオで壷の製作プロセスを早回しで流していたが、地道に粘土を積んで回して整えて、を延々繰り返しながら、びっくりするくらいふつうに丁寧に作っていく - でもその表面に浮かびあがる絵とか模様とかちょこんと乗っかっているやつとかがバカな妄想してたり悪趣味だったりグロかったりエグかったり、米国だとJeff KoonsだったりMike Kelley,だったりJim Shawだったり、日本だとなんだろ - 楳図 かずおとかみうらじゅんとか、だろうか。
ただ素材がセラミックだったりタペストリーの布だったり、といったような伝統にしっかりのっている、あたりが大英帝国、なのかもしれない。汎歴史的なアートへの欲望や意気込みみたいのに従順なようでいて、しらーっと、でもねちねちとおちょくってみせる、とか。 本人のインタビュー映像も流れていたけど、ものすごく真面目なひとなのよね。 変人だけど。
この特別展示が3階で(これだけ有料)、せっかく来たので常設展示とかも見てみた。
ほとんどが現代オーストラリア作家の存じていない方々ばかりだったのだが、これって海外のひとが清澄白河にきても同じかんじになるんだろうなー、とか。 全体に大陸ふうとか土俗ふうとか、そんな形容がどこにでもはまってしまう気がしたのは気のせいか。
そんななか、Louise Hearman (1963 -) さんのがとってもよいかんじだった。
ここでいくつかの作品は見ることができる。
http://tolarnogalleries.com/artists/louise-hearman/
外に出て晩ご飯の待ち合わせまで時間があったのでGeorge Stていうメインの通り(ひたすらまっすぎ行くとキャンベラまで行けるんだって)をだらだら歩いてみた。
陽射しはそんなに強くなくて暑くもなくて気持ちよくて、昔のアーケードとか、あと本屋もあったので入ってみた。 割とふつうだったけど、料理本のコーナーだけ異様に充実していた、気がした。
ねむくなったので晩ご飯とかの件は、また別で。
2.05.2016
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