今年の初ライブ、ようやく。
22日の晩、恵比寿でみました。 昨年の原宿を逃して悔しくてならなかったので、ほんとにようやく。
前座のにせんねんもんだいの終り頃についた。
久々のにせんねんもんだい、のライブだったが音楽的にはより細やかに深化していたかも。でも、以前のがもうちょっと撥ねまくるおもしろさ、みたいのはあったかも。
Savages、いかった。 久々にこういう音につかってひたった。 いじょう。
スタイリッシュなモノクロのビジュアルとライティング、心臓の裏側で不穏にのたくるベースとドラムス、きりきりと引っ掻き傷をつくるばかりのギター、嗚咽と咆哮と痙攣とともにある声 - 歌をかたち作らない声。
がっちりと隙のないアンサンブルでも圧倒する轟音の渦でもない、それぞれの音の粒は彼女らの手のなかでそれぞれの硬さと密度と距離をもって飛んできて、揺るがない。
これって、彼女たちの生がまさにこんなふうなのだ、ということの表明に他ならなくて、スタイルの選択、とかそういうはなしではぜんぜんないの。 この音を一聴してあーあれね、みたいに言うひとを軽蔑しよう。
こういう音のなかで生きていた、こういう音がなければ死んでいた、そういう白か黒かの暗くしみったれた時代がたしかにあった、ということを思いおこさせる。
そして、こういう音がなくても生きていけてしまう今を辱しく思え、と彼女たちは言う。
ものすごく残酷で獰猛なひとたち - Savages。
"I need something new in my ears"と静かに言い放つだけで場内を凍らせてしまう声、それに続けて耳の奥にぶちこまれる"Strife"のドラムスの強さ。
腰を少し浮かせて腰でぶちこむ、あのドラムス、すてき。
痙攣と電撃と爪による攻撃は約1時間、容赦なく、でもあっという間におわってしまう。 それでいいの、傷痕は残るだろ。ひりひり。
Suicideの"Dream Baby Dream”のカバーをやった。 これのみ、やや甘美に聴こえる、新しさがあるとしたらそんなふうな。(もちろん、新しいことに意味なんてないのだが)
アンコール、「あと1曲、"Fuckers"をやるの、みんながとっても幸せそうだから...」と不敵に笑った彼女はものすごくチャーミングなよいこなんだろうな、とおもった。
1.23.2014
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