こないだの渡米の、出しもの関係のメモはおわったので、残りのあれこれを。
17日に乗った帰りの便は、座席がオーバーブックしているとかでファーストに追いやられてしまったので、"Queen of Blue"の紅茶をがぶがぶ飲みつつ、ワインもほんの少しづつだけいろんなのを、というなかなかはしたないことをやってさんざん自堕落した。
機内で見たのは2本。 これらはどっちも後で劇場で見るだろうからそのときにまた。
The Butler (2013)
Forest Whitakerがホワイトハウスで歴代の大統領に使えた執事で、妻がOprah WinfreyでまわりにTerrence HowardとかCuba Gooding Jr.とかLenny Kravitzとかがぞろぞろいて東映のやくざ映画みたいで、彼と彼の家族の目から見た公民権運動を中心としたアメリカの近代史を俯瞰する。
歴代大統領も楽しくてJohn Cusackのニクソンのほかに、Alan RickmanとJane Fondaのレーガン夫妻も、今となっては笑って見れる。 笑ってんじゃねえよ、と昔の自分が蹴りをいれる。
Rush (2013)
これも近代史実録ものだった。 車とかスポーツとかライバルとか友情とか、そんなの戦争とおなじく世の中からなくなっちゃえばいいんだと常日頃思っているので、そういうので人が死んだりするのだったらやだなあ、だったが死ぬやつではなかった。 車に乗って速く走るのって、大変なんだねえ。
音と音楽(Hans Zimmer、ほんと器用だねえ)は凄そうだったのでもういっかい劇場で見よう。
続いてレコードとか。
今回の目的のひとつだった、WilliamsburgのRough Trade NYC、11日の昼間に行った。
川べりの元倉庫だったぽい建物で店のかんじとしてはロンドンのEastのほうに似てて、レコード/CDだけじゃなくて、本も雑誌もファッションも、プリクラのブースもちゃんとある。
The Flaming Lipsのカセットデモを7inchにした“The Flaming Lips Theme Song 1983″、とかElectrelaneの1stのre-issueとかCaitlin Roseとか。
雑誌に載っているような普通の新譜とか各ジャンルのベーシックなところを押さえてガイドしているところ、でも細かいところも棚を掘っていけばでてくるようなところ、はさすが老舗、というかんじがした。 店内にライブスペースがあるところもよいのね。
昔は新宿にもあったんだけどなあ、Rought Trade Shop。 もう来てくれないだろうなあ。
そこを出て、Williamsburg近辺をBlue Bottle CoffeeとかSpoonbill and Sugartown(猫本屋)とかをうろついた(買わなかったけど)。 この辺建設中、リニューアル中の建物だらけで、90年代中~末期のSOHOみたいに小綺麗なふうに変わりつつあって、あーあ、だった。
GreenpointのAcademyのことはもう書きましたけど、Government Issue の"Boycott Stabb"のFirst press (45rpm、ほんとかなー)とか買った。
7inchの箱を漁っているとき、紙箱の角に猫が頭をぐりぐりねじこんでくるので、集中できなくて困った。 買ってよね、って言ってるんだと解釈した。
Other Musicもマンハッタン内なのでちょこちょこ通った。
ここにある新譜はRouth Tradeに出ているのとはまた違ってて、おもしろいんだねえ。
The Walker Brothersの"Nite Flights" (1978)の復刻盤とか、Bill Callahanの"Dream River"とかかった。
この3店、どこもてんでばらばらで、まったく被ってないからおもしろいったら。
それから本とか。
The Art Institute of Chicagoで開催中のこの展示、のカタログがとってもおいしそうだったので買った。 アメリカ人て、くいしんぼうだよねえ。
http://www.artic.edu/art-and-appetite-american-painting-culture-and-cuisine
それと、"California Surfing and Climbing in the Fifties"ていう写真集。
50年代のカリフォルニアでサーフィンしたり、崖登りしたりする若者たちの肖像。 この時代のカリフォルニアに生まれたかったなあー。 サーフィンも崖もたぶんやんないけど。
この2冊とKandinsky展のカタログですでにじゅうぶんに重かったのだが、ほかに
"Susan Sontag: The Complete Rolling Stone Interview" とか
"Goodbye to All That: Writers on Loving and Leaving New York" とか。
既に書いたEdgar G. Ulmerの本とか"Green Porno"とか。
Green Pornoは通関で引っかかったら断固戦うつもりだったが、ひっかからなかったの。
あと、雑誌の"Darling"とか、"Saveur"とか、"Gather Journal"(繭特集! たまんない)とか"Film Comment"とか、いつもの雑誌群をちょこちょこと。
本屋はMcNally JacksonとSt.MarksとRizzoliくらいしか行っていないのだが。
あとは取っておいてもらったT MagazineとかVillage VoiceのLou Reed追悼号とか。
食べもの関係は分けることにしました。
1.27.2014
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