10日に着いて、その日の午後から仕事を始めたのだが体調がぜんぜん戻らず、目眩、吐気、悪寒、喉痛などなど、せめて土日だけはとがんばったのに本調子にはならず、無理して動けなくなったらとっても怒られて蔑まれるのでわりと安静にしていた。気圧もめちゃくちゃだったし。
行きの機内で見たのは2本だけ。
"Runner Runner"
Justin Timberlakeがプリンストンの学生で学費をなんとかするためにオンラインのポーカーやったらすっからかんになって、そんなはずないと頭きて統計とってみたらなんか怪しい操作してる、と思ったのでそのカジノの元締めをやっているBen Affleckに直談判しにコスタリカまで飛んでいったら逆に気に入られて全額返金してもらった上に仕事を与えられてそこで働きはじめる。 でもそれが罠で、どんどんやばいことやらされるしFBIに目つけられて裏で協力するよう脅迫されるし、博打狂いの父親を人質に取られたり散々で、なんとか囲いから逃げようとあがいて、どうなる? なの。 いかにもありそうなおはなし。
Ben Affleckののっぺりとした厚顔な悪っぷりと、そのまわりをじたばた走りまわるJustin Timberlake、その足下にはオンラインカジノと中米の底知れぬ闇が横たわっていて悪くなかった。 監督は"The Lincoln Lawyer"のひとで、こういうべったりぐしゃっとしたサスペンスがなかなかうまいかも。
Justin Timberlakeて、小利口なやつが焦ってちょろちょろする、そんな役が似合うねえ。
"JOBS"
Ashton Kutcherが70年代から00年頃までのSteve Jobsを演じている映画で、割と最近実際に起こったこと、割とみんなよく知っているひとを扱っているので、ああそうですか、としか言いようがなくて、なんじゃこれ、みたいなかんじはした。 べつにAppleから許可を受けて作っているわけでもないらしく、でも、じゃあなんのためなんだろ? 70年代のヒッピーだったJobsがインドとかに行って啓示を受けて、世界に革命を起こすんだ!って奮起してガレージからAppleを立ちあげて成長したら追い出されて、請われて復帰して成功してよかったけど死んじゃった、ていう... 彼のダークで嫌な面もきちんと含んだ、でも結局のところは立志伝。
確かに、たぶん、AppleのPCはITのありようを変えた、iPodは音楽への接し方を変えた、iPhoneはコミュニケーションのスタイルを変えた、と言おう。
でも、その変革が我々の生活や生き方みたいなところをよくしたか、ていうと違う、違うというか、こんにちの技術革新ていうのは我々の生とはあんま関係ない次元にある「マーケット」だの「市場原理」だののためにあるのだ、ということを彼の仕事は示したのではなかったか。
ていうかさあ、どいつもこいつもうるせえんだよイノベーションイノベーションて。 ばっかじゃねえの。 とか。(.. 荒んでる)
Jobsの仕事で唯一感心したやつは、90年代初、彼がAppleを追い出された直後につくったNextの端末だったかも。 あの完成度はちょっとすごかったなあ、と懐かしく思いだした。
Ashton Kutcherくんはがんばっていたけど、どんなにがんばってもAshton Kutcher臭が出てしまうのでかわいそうだったかも。
月曜以降、仕事が始まってからも体調は戻らず、ぐでぐでで、夜も押さえられていたので、ふんとにしょうもないまま、出張は終わりをむかえつつあって、なきそうだ ...
いま、David LettermanでThe Orwellsていうのをやってる。この子達はすごいかも。まじで。
1.16.2014
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。