8.25.2013

[film] 3 Idiots (2009)

18日の日曜日、新宿で見ました。「きっと、うまくいく」。 170分もあるやつとは思わなかった…

なんかここんとこ見たい映画があんまなくて、こうもべたくそ暑いなか「妄執、異形…」はちがう気がするし、ロバート・クレイマーの2本は夏じゃない気がするし(殴)、佐藤允も暑苦しいし(ごめんなさい)、見るのないんだったら部屋のお片づけをすればいいのに、こうして悩んで悩んで、夏 → カレー → インド、とかいうことになったのかも。 だから、いいから片付けをしろ。

大学卒業から10年経ったある日、当時つるんでいた3人組に召集が掛かる。召集したのは3人をなにかと目の仇にしていたサイレンサー(すかし屁をするから)てやつで、彼は今のおれはこんなにすてきなセレブな暮らしをしているんだおまえらはどうだよ? ていうの。 それは10年前、学校の屋上でおまえらおぼえてろよ! て刻印した勝負の誓いで、でもそんなのもう誰も気にしていなかった…

屋上に来たのはファランとラジューのふたりだけで、ランチョーだけがいなくて、なら彼を探そう! て車は彼の実家のほうに向かって走り出す。 その過程で掘りおこされる大学時代のあんなことこんなこと。

大学はインドのエリート理系大学で、鬼学長がいて、そこに来る生徒は将来優秀なエンジニアになることを約束されていて、そこの入学当日に寮で同じ部屋になったのがファランとラジューとランチョーの3人で、ファランとラジューは勉強はだめで、ランチョーは天才肌でどんなことでも解決しちゃうの。そんなランチョーのおまじないが胸に手をあてて"All is Well" - きっと、うまくいく - なの。 

はじめのほうは鬼学長 vs 落第生群みたいな、ポリスアカデミーみたいなやつかと思っていたのだが、ラファンとラジューの家族問題、勉強のこと、将来のこと、試験、結婚、出産、涙も笑いもなんでもかんでも(恋愛だけあんまないかも)次から次へとぶっこんでくる。 それと並行して10年後、勝ち組負け組を判定するためにインドの奥地へと向かうゆるゆるした彼らの旅が描かれ、あれってなんだったんだろ、結局いまっておれらなにしてるんだろ、ランチョー、きみはいまどこでなにしているの? ていう問いがでっかい空にうかぶ。

たぶん見たひと誰もが、ここで描かれたエピソードのどこかなにかに思いあたるところはあって、じーんとしたりもするのだろうが、とにかくあまりにてんこ盛り、具も汁もたっぷりなんでもぶっこんであって、更に歌に踊りまであったりするので、そんなに盛りたいか? そんなに盛ってどうする? とか、そっちのほうが気になってくるの。

よくわかんない料理店で、よくわかんないからコース頼んだら次から次へとあれこれ出てくるので怖くなってくるあのかんじ。 もちろん、おいしければよくて、おいしいおいしくないでいうとおいしいほうだし、とにかくお腹はいっぱいになってその後胸焼けとか胃もたれもあんましない - 応援歌ふうにならなかった - のはよかったかも。 
しかしよくまとめたもんだよね。 昭和のTVのホームドラマみたいなかんじも少しあるけど、とにかく。

教育関係のひととか、ひとの親になるひとは見たほうがいいよ、とか適当なことを思ったり。
  
「ずび どぅび」の歌はすてきだった。

ところで、"All is Well"といえば、自分にとってそういうとき高らかに鳴り渡るのはEBTGの"When All's Well"で、それは四半世紀のあいだ、変わらない。

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