8.31.2013

[log] Aug 29 2013 - NY

NYについて、もちろんお仕事をはじめています、とも。
で、着実にどつぼにはまりつつあり、週末の予定が総崩れになりつつあ ...

行きの飛行機でみたのは以下の3本。

"42" (2013)
4月のSeattleで体調不良のため、見るのを諦めたやつ。 キング牧師の演説から50周年の今だからこそ。
Brooklyn Dodgersの偉人、Jackie Robinsonの伝記・実録映画。
それまで黒人チーム同士でのみツアーしていたリーグからたったひとり、当時白人のみだったリーグの3Aに入り、更にメジャーに入ってのし上がっていくまでを、野球選手としての超人的な活躍、というよりは人種差別との戦いという観点から、それを彼個人ではなく、ドジャーズのオーナーだったBranch Rickey、チーム内での葛藤と超克、彼の妻、彼のそばにいたジャーナリスト、それぞれの戦いとして描く。 それを終戦から立ちあがっていく40年代のアメリカの清々しい景色のなかに置いたところがよいの。 その裏にはどれだけ暗い絶望的なお話しがあったにせよ、この映画はすこーんときれいに抜けていく白球のようにきもちよい。

「あんたは何を言われてもやり返すガッツのない選手がほしいのか?」 
「いや、ほしいのは何を言われてもやり返さないガッツをもった選手なんだ」 というRobinsonとRickyの会話にあるように、挑発にはぜったい乗らない、結果はプレーで示す、という掟を貫こうとするものの、それでもやっぱり、というのがいっぱいあって、でも歯をくいしばって耐えまくるの。

今ではあたりまえになっている光景でも、たった60年前にはこれだけのしんどい戦いがあって、それを彼らは乗り越えた。
そして今のにっぽん、新大久保あたりで起こっているのは、これと同じことなのだよ、わかっているのか?はずかしくないのか?
とっとと公開すべきだわ。 新大久保の路上で上映してやれ。

Hamish Linklaterがふつーにドジャーズの選手をやっていたのでちょっとびっくりした。
Harrison Fordがものすごいじじい演技だったので、これも少しびっくりした。(しかも、普段の演技よか良かったりする...)

40~50年代のBrooklyn、行ってみたいなあー。 (能天気)


Gambit (2012)    .. 邦題は「モネ・ゲーム」だっけ?
モネの伝説の名画(...ふうーん.)をめぐって、絵画鑑定士(Colin Firth)がテキサスの田舎娘(Cameron Diaz)と組んで、メディア王(Alan Rickman)からふんだくろうとする企みあれこれ。 他にStanley TucciとかTom Courtenayとか、これだけのキャストを揃えていながら、しかも脚本はCoen兄弟だというのに、このだらだら締まりのない半端なかんじはなんなのかしら、もったいない。 でした。

ネコライオンのとこだけ、少しきゅんとなった。


The Big Wedding (2013)
彫刻家のRobert De Niro(祝70歳)はSusan Sarandon(パグ2頭飼い)と同棲している。
彼らの養子Ben Barnes がAmanda Seyfriedと結婚するので、そのお祝いに先妻のDiane Keatonが訪ねてくる。
結婚式には長女のKatherine Heigl(弁護士、旦那とうまくいっていない)とTopher Grace(医師、30近くて童貞)もくる。
ついでにBen Barnesの実母とその娘Ana Ayora(エロい)がイタリアからやってくる。
厳格なカトリックである彼らに父母が離婚していたとは言えないので、彼らがいる3日間だけでも元の夫婦のフリをしてくれないか、と言われる。
まんざらでもないふたりの様子にSusan Sarandonはむくれて出て行ってしまう。
Topher GraceはAna Ayoraにやられて童貞を失って、異父母姉弟間で関係ができる
さらに、Diane KeatonとAmanda Seyfriedのパパがかつて浮気していたことが発覚する。
さらに、Amanda Seyfriedのママはレズで...

こんなぐあいに、一見きちんとした両家なのに老いたのも若いのも神さまの元、いろんな線が張られてておおらかでいいねえ、結婚てなんなのかしらねえ、になるのだった。


あと、映画見ていないときはオーディオでTLC20ていうのを流していた。
ミックスが少しちがうのね。 "Waterfall"はLeft Eyeのラップのとこがないし、"Creep"はでだしの「ふぅー」がないし。

New Yorkはちょっとだけ湿気があるけど、東京ほどではぜんぜんなくて、よいかんじ。 でも週末はやや雨っぽい。

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