6日の午後、3時過ぎに終わってしまったので、仕事していたとこの横にあるMOCA(Museum Of Contemporary Art)に入る。 前の日に休みだったところ。 ここに来るのは2回目。
Urs Fischerの米国での最初の包括的な紹介をやっている。
Urs Fischerといったら、2011年、Park Ave.のSeagram Buildingに突然現れたこいつが印象深かった。
メインの展示があって、Little Tokyoのそばにある別館でも展示があるという。
最初にメインのほう。このひとは一応彫刻家、ということらしいのだが、唖然とさせるようなすごく革新的なインスタレーションを持ってくる、とか、コンセプチュアルにすごい、いうよりは、ほのぼのなんじゃこれ? みたいなことをやっている印象があって、それに沿ったかんじで掴みどころがない。 壁ぶちぬきとか、パンでできた家とか、オーブンに猫、とか、ソファに砂、とか、なんでも直方体、とか。 でもおもしろい。 おもしろいー、しか言いようがないのが辛いとこなのかも。
あと、通常展示も見る。ここのはコンパクトに纏まっていて、米国の近代芸術てこんなふうです、を知るにはとってもよいの。 ロスコの部屋もラウシェンバーグも。
ここを出て、ホテルに荷物を置きに戻って着替えて、再び外に出て、前の晩、場所を間違えてたどり着けなかった本屋にいった。
http://lastbookstorela.com/
図書館みたいなだだっ広いスペースに新刊本と中古レコードがざーっと。
回廊のようになっている2階は、"Labyrinth"と張り紙があって、警備のおじさんと目があったらお前は行け、みたいに押されたので行ってみる。古道具屋とか毛糸屋とか昔のポスターとか、その更に奥に古本がぐちゃーっと、ありえない物量で。 NYのストランド書店はなんかスーパーみたいな整然としたかんじがしてあんま、なのだが、ここのはすごい。
まさにLast Bookstore。 ここで地震がきたらぜったい埋もれて一巻の終り、けどここで死ねるならいいかも、というような媚薬と気合いのたっぷり入った本のぶちまけっぷり。自分ちなんかまだまだだ、とおもった。 床に溢れた本は、ぜんぶ$1だと。
通過点で荷物を増やせないので本は買わなかった(NYでは買う。たぶん)のだが、中古レコードは、見ているうちになんとなく、という波が襲ってきて少しだけ買ってしまった。
SeattleにはElliott Bay Bookがあって、SFにはCity Lightsがあって、LAにはLast Bookstoreがある、という並びができた。 あとはPortlandか。 ここはおそろしそうだねえ。
そこを出たのが5時半くらいで、まだ時間があったので、Urs Fischerのもういっこの展示に行って見よう、と歩き始めたらこれがなかなか遠くてびっくりした。
で、その途中ではじめてLittle Tokyoを通過する。フラーの"The Crimson Kimono" (1959)の舞台だよねえ、とか思ったが、あんなもんかしら。 サンパウロのもあんなふうだったし。
くたくたになってたどり着いた別館だったが、こっちの展示もすごかった。
展覧会のオープニングの週に市民1500人と一緒に粘土でこさえたやつだそうなのだが、物量もさることながら、灰色のいろんな動物とか人体とかよくわかんないのとかが床とか壁とかをみっしり埋めつくしているのは圧巻。
こまこま並ぶ仏像、とか、火山で埋もれたあれ(ほれ、なんだっけ)とかを思い起こさせるのだった。
こいつら、夜になると絶対動きだしてなんかやってるはず。
LAでは映画も1本みた。 これはあとで。
NYの雨、やんでいますようにー。
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